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個性派枕が増加中 横向き用に肩こり対策、腕枕用も

日経トレンディネット

2018/1/8

睡眠に対する関心が高まる中、ユーザーの目的に合わせて開発された個性的な枕が増えている
日経トレンディネット

 「睡眠負債」が大きな社会問題になっている。睡眠負債とは、睡眠不足が蓄積されて心身に悪影響を及ぼすこと。よりよい睡眠に関心が高まりつつある中で、寝具にも変化が表れている。中でもバリエーションが増えているのが枕だ。特に最近では「いびきを抑える」「不眠を軽減する」「肩こり対策をする」など、ユーザーの悩みに合わせた枕が登場しているという。

■自分に合った枕をじっくり選ぶ

 「誰でも無難に使える枕から、使う人の悩みや目的に合わせて開発された枕が増えてきている」とは、枕専門情報ポータルサイト「ぴろコレ!」を運営する河元智行氏だ。ぴろコレ!は2001年に誕生したサイトで、河元氏が枕選びに苦労した経験から、客観的な視点から枕を選ぶための情報を発信し、正しい枕の知識の普及を目指している。

 「最近ではいびきや肩こりなどの悩み別、横向き寝やうつぶせ寝などの寝る姿勢別など、ユーザーの目的に合わせて開発された個性的な枕が増えている。また、これまで枕はホームセンターなどで安価なものを購入するのが主流だったが、自分に合った枕をじっくりと選んで購入する人が増え、購入単価も上がっている」(河元氏)。その一番の理由として考えられるのが、睡眠の大切さへの理解が深まったことだと河元氏は話す。

 そこで今回は以下の5つの個性派枕を紹介する。

今回紹介する個性派枕はこれ
■横向き寝専用枕「スリープバンテージ」
■長さ160cmもある横向き寝専用「Body Pillow IBIKI」
■頭をすっぽり覆うかまくら型「かぶって寝るまくらIGLOO」
■強力磁石付き「マグーラ ライト」
■腕枕に最適な穴あき枕「WHOLLY PILLOW」

■いびきを抑えて快眠を促す「横向き寝」専用

「スリープバンテージ」(実勢価格3490円)。長時間使用しても耳に負担がかからないよう、耳があたる部分にくぼみがある。ロングテイル部分を前にすると抱き枕としても使える。写真のブルーのほか、ピンクとグリーンの3色展開。幅55×長さ42×首部の高さ13.5cm

 自分では気づきにくく、隣りに寝ている人から言われて初めて知ることが多い「いびき」。いびきは眠りの質を低下させ、健康に害を及ぼすことも分かってきている。ただ、いびきは寝姿勢を変えることで軽減できるという。フランスベッドは1994年からいびきに特化した枕の展開を始め、2014年に横向き寝専用の「スリープバンテージ」を発売した。

 「自社で開発した寝姿勢測定機の蓄積データを分析したところ、横向き寝姿勢の人が全体の40%、20代の女性では50%以上もいるという事実が判明し、潜在的なニーズに応えるために、横向き寝専用枕を開発した」(インテリア営業企画部・山口裕弘氏)

 特にこだわったのが、体のラインにフィットするJ字形のフォルムだそうだ。頭、首、肩、背中をサポートし、横向き寝であっても自然な寝姿勢を保つことができるという。

 普段横向きに寝ると下側の肩が痛くなって目覚めてしまうこともあるが、枕に適度な厚みを持たせることでそれを解消。実際にスリープバンテージで横向き寝をしてみたが、適度な厚みがあるせいか、肩への負担があまり気にならなかった。また、中綿の硬さがほどよく、必要以上に頭が沈み込むこともない。体勢が少しあおむけになっても、曲線の長い部分(ロングテイル部分)が背中を支えているので寝返り防止にもなった。

■全長160cm いびきを改善するロング抱き枕

「Body Pillow IBIKI」(価格未定)。2018年初旬発売予定(仕様が変更になる可能性あり)。左右どちらかを抱き枕の要領で使用する。足元のスナップボタンを留めると、横向き寝を固定できる。頭や足をのせる部分に通気性の高いエアファイバーを使用し、睡眠中のムレも防ぐ。幅68×長さ160cm

 横向き寝用枕には、抱き枕や横向き寝促進枕の開発・研究を続けてきた枕専門店のロフテーも参入。今回新たにいびき改善に着目した「Body Pillow IBIKI」を太田睡眠科学センターの千葉伸太郎所長と共同開発した。

 「いびきは眠りの質が低下するだけでなく、自身のいびきの音で難聴になる可能性もある。さらに無呼吸症候群につながる場合もあり、その影響は深刻だ。欧米ではいびきの治療として横向き寝が推奨されている」(千葉所長)

 Body Pillow IBIKIの特徴は、身長ほどもある160cmの長さ。足元までしっかり支えることで、横向き寝特有の肩や足にかかる負担を分散することができるという。

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