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新年相場のアノマリー 1月は変化に注意(窪田真之) 楽天証券経済研究所所長兼チーフ・ストラテジスト

2018/1/2

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「相場のアノマリーで1月は流れが変わりやすいことが知られている」

あけましておめでとうございます。2018年は個人投資家の皆さんにとってどんな年になるでしょう。17年は日経平均株価が約26年ぶりの高値まで上昇しました。新年相場は4日から始まる取引が注目されます。

一つ気になるのは1月のアノマリー(根拠はないがよく当たる相場の経験則)です。日本株でも米国株でも、1月は相場の流れが変わりやすいことが知られています。

ひと言でいうと、12月まで強含みだった相場は1月になると下がりやすくなります。過去10年間(毎年の騰落率の単純平均)を見ても、日経平均は12月に3.3%上昇しているのに対し、1月は2.8%下落しています。日本株だけでなく、米国株にも同じような傾向があります。

■1月に相場が急変するケースが多々ある

私は過去25年、ファンドマネジャーをやってきましたが、アノマリーなるものをほとんど信じませんでした。ただし、「1月に相場の流れが変わる」アノマリーだけは無視することができませんでした。何回も繰り返し起こるからです。

過去をさかのぼっても、私は1月に相場が急変するケースをたくさん見てきました。以下に代表的なものを紹介します。

(1)1987年12月→88年1月

87年10月のブラックマンデーにより、世界的に株式相場が急落。12月まで下げ相場が続いたが、88年1月から急反発

(2)89年12月→90年1月

89年12月末に日経平均は史上最高値をつけ強気一色だったが、90年1月から急落

(3)99年12月→2000年1月

99年12月までIT(情報技術)バブルで関連株が急騰したが、00年1月から急落

(4)05年12月→06年1月

05年12月までミニITバブル相場で関連株が急騰したが、06年1月から急落

■偶然とは言い切れない。人間心理が一因か

1月に相場の流れが変わるのは全くの偶然とは言い切れない面があります。それが起こりやすい理由があるのです。それは人間心理が一因だと思います。その結果、以下のパターンになりがちです。

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