課税強化の18年 非課税投資の合わせ技で切り抜ける家計再生コンサルタント 横山光昭

Gさんは少々ショックを受けながらも、5万円の一部を運用してみようと考えました。例えば、2万円を投信に積み立てていきます。3%程度の利回りで運用できれば、ライフプラン表上では100歳目前まで黒字を維持できます。貯蓄だけで頑張るよりも投資したほうが明らかに効率がいいことが分かり、GさんはiDeCoを始めることを決意。書籍などで学びながら商品を選んでいきました。

運用を始めてから数カ月がたつと、ネット証券の口座に運用実績が「利回り:○○%」と表示されます。その利回りが3%、5%と高まり、次第に金額が増えていくのを見ると、投資が楽しみの一つになりました。

つみたてNISAで教育費を準備

ただ、iDeCoは60歳まで原則、引き出すことができません。老後資金以外に使うことは難しいので、いつでも引き出せるつみたてNISAを併用することにしました。Gさんには今後、子どもの教育費もかかってきます。預金だけではなく、柔軟に対応できる自由な資金も運用で効率的に準備したかったのです。

まず日々の生活費など家計を見直し、つみたてNISAに投資する資金を捻出しました。つみたてNISAの年間の投資上限額は40万円。支出を削減した結果、毎月2万円をつみたてNISAにまわせるようになりました。そこで昨年秋に早速、口座開設を申し込み、年末には商品選びも済ませていました。

Gさんは貯蓄を継続することで生活防衛資金をつくる一方、「長期、分散、積み立て」の投資を低コストで併走させ、複利の力を生かしながら資産を形成できるのです。多少のリスクはありますが、貯蓄だけで頑張るよりも効率よく資産を増やせます。

投資を始めやすい仕組みを利用

また、これはGさんだけに限った話ではないのですが、投資に意識がいくようになると、不思議と「もう少し投資にまわせるお金を捻出したい」と考えるようになる人が多いのです。お金が増えることが楽しくなると、自然に「もっと増やしたい」と思うからでしょう。そうすると、お金に対する考え方、向き合い方が変わり、家計も自ずと改善していくのです。このため、投資に関心がある初心者の人は投資を始めやすい仕組みを利用しながら取り組んでみるのが最適ではないでしょうか。

(「もうかる家計のつくり方」は隔週水曜更新です)

横山光昭
マイエフピー代表取締役、家計再生コンサルタント、ファイナンシャルプランナー。お金の使い方そのものを改善する独自のプログラムで、これまで1万人以上の赤字家計を再生。書籍・雑誌の執筆や講演も多く手掛け、「はじめての人のための3000円投資生活」(アスコム)は47万部を超え、著書累計は218万部。
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