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マネー研究所
美味しいお金の話

2018/1/5

美味しいお金の話

メガバンクの普通預金の金利は0.001%なので、100万円を1年間預けても利息は10円にしかなりません(税引き前)。これが0.1%ならば1000円もらえることになります(同)。最近は定期預金も超低金利なので、出し入れ自由な普通預金で金利が高くなる金融機関を選ぶことはそれなりに合理的だといえます。

(2)支払い方法を変える

支払い方法を変えるだけで、同じサービスでも支出を減らせる費目も色々とあります。代表的なものは保険料です。生命保険などでは月払いのものを年払いでまとめて支払えば、商品によって異なるものの、3%程度の割引が受けられることが多くあります。例えば、毎月2万円の保険料を支払っている人が年払いに変えるだけで年7000円程度の支出を減らせる計算です。一方、火災保険や地震保険などは年払いより3~5年と長期契約をするほうが割安となります。

このほかNHKの受信料は通常、2カ月払いですが、これを12カ月前払いにすると7%超の割引となります。国民年金保険料も今年度に2年分を前納すると、口座振替なら1万5640円、現金、クレジットカードなら1万4400円の割引が受けられます。超低金利時代では現金を金融機関に預けて増やすことが難しいので、事前にまとまったお金を支払うことで割引を活用するのも有効です。

ポイント還元率の高いカードを選んで使うことも、支払い方法を変えるだけで得する方法といえます。我が家はポイントをためるための行動を日々さほど気にかけているわけではありませんが、適切なカードを選び普通に生活しているだけで、年間10万円程度はクレジットカードのポイント付与などで還元されています。

後払いのクレジットカードだと「家計管理がしづらくなる」と感じる人もいるとは思いますが、最近では前払いや即時払いといった選択肢が増えています。例えば、事前にお金をチャージして使うプリペイドタイプの「LINE Pay カード」のポイント還元率は一律2%です。また、利用した際に即時に口座から引き落とされるデビットカードでも、楽天銀行のJCBブランドを選べば一律1%のポイント還元が受けられます。

(3)イベントをリストアップ

最後に紹介したいのは、今年楽しみにしているイベントをリストアップすることです。我が家の場合は毎年2~4月を「結婚記念日期間」としており、旅行に出かける機会が多くなります。こうした記念日のイベントや大型連休、お盆や年末年始の帰省など、楽しみにしている予定をリストアップして、ざっくりとした予算を確認しておきます。こうした「楽しみのための費用」を月ごとに先取り貯蓄していくと、貯蓄自体が楽しみに変わり、いざイベントを迎えたときにも費用は準備できているので、臨時に口座からお金を引き出さずにすみ、思う存分楽しむことができます。

(1)貯蓄専用の口座を新規に開設(2)支払いの方法を変更(3)楽しみなイベントをリストアップ――。どれか1つに取り組むだけでも、今年はきっとお金がたまる1年になるはずです。自分のやりやすそうなものから試してみてはいかがでしょうか。

風呂内亜矢
 1級ファイナンシャル・プランニング技能士、CFP認定者、宅地建物取引士。26歳でマンションを購入したことをきっかけにお金の勉強を始める。2013年ファイナンシャルプランナーとして独立。著書に『その節約はキケンです-お金が貯まる人はなぜ家計簿をつけないのか-』(祥伝社)、『図解でわかる! 投資信託』(秀和システム)などがある。管理栄養士の資格も持つ。http://www.furouchi.com/
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ビジネスパーソンの住まいと暮らし
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