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=PIXTA

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2018年が始まりました。干支にちなんだ「相場格言」で、2016、17年は「申酉(さるとり)騒ぐ」の年でした。格言ではこれに続く2018~20年は、「戌(いぬ)笑い、亥(い)固まる、子(ね)は繁栄……」と続きます。

16年は英国の欧州連合(EU)離脱(ブレグジット)の国民投票やトランプ米大統領誕生で世界の株式相場が乱高下しましたが、17年は年初に予想された「EU離脱ドミノ」などの大きな波乱は起きず、日経平均株価は26年ぶりに高値を更新しました。足もとの経済はグレートモデレーション(大いなる安定)ともいわれる状況です。

「笑う」という格言どおりなら順調な年になりそうですが、実際はどのように展開するのか。先が読みにくい時代といわれますが、あらかじめ起きることが決まっていることもあります。先回りしておけば、これから起きるニュースの背景がわかり、想定外の事態が起きてもその原因がつかみやすくなり、冷静に対応できるはずです。

日本経済新聞社では、仕事に必要な経済知識と考える力を測り、スコア方式で示す「日経TEST」(日経経済知力テスト)を実施しています。経済・ビジネスの最新ニュースを題材に毎年問題を更新し、主要都市に会場を設ける全国一斉試験や、法人向けに随時実施するテストです。この日経TESTの編集部では毎年初め、「経済知力アップのための、ビジネス関連予定の読み方」を作成し、その年のテストに挑戦する皆さんに提供しています。手っ取り早く2018年のビジネス関連日程をつかみたいビジネスパーソンにも役立つと思いますので、以下ご紹介します。

◇   ◇   ◇

「節目」の2019年もにらんでスケジュール点検

「生きた経済」を題材にする日経TESTでは、経済知力スコアのアップのため、日々起きる経済ニュースへの感度を高め、そのつど考える習慣をつけておくことを推奨しています。経済ニュースはスケジュールとその位置づけをつかんでおくと、頭に入りやすくなります。年の初めはその絶好の機会です。以下は、日本経済新聞掲載の情報に基づいて、日経TESTの受験に役立てる視点から独自にまとめた「注目ビジネス関連日程」です。

*2017年12月26日までの日本経済新聞掲載の情報に基づき作成(本文も)。時期が流動的なものも含む。

*2017年12月26日までの日本経済新聞掲載の情報に基づき作成(本文も)。時期が流動的なものも含む。

この日程表の下部にまとめたように、国内では「節目」となるイベントが「2019年」に集中します。天皇陛下退位・皇太子さま即位・改元の日程が4月30日・5月1日に決まりました。3月には統一地方選挙、7月には参院選挙、10月には消費税の現行8%から10%への引き上げ予定と、波乱含みの日程が続きます。2018年の国内の政治や経済は、この19年のスケジュールをにらんで動くことを、まずは頭に入れておくとよいと思います。

景気拡大はいつまで? 日本の金融政策に注目

マクロの経済の動きでは、現在の「安定」がいつまで続くかが焦点です。日本の上場企業の純利益が18年3月期、過去最高になる見通しなど企業業績は好調ですが、その背景には堅調な世界経済があります。(1)米国の景気拡大が続いている、(2)15年12月から始まった米国の利上げのテンポが緩やかで、懸念された新興国経済への影響が軽微である、(3)17年10月から2期目に入った習近平(シー・ジンピン)政権下、中国の景気も底堅い――ことが挙げられます。

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