家族の変化のタイミングと、自身が動くタイミング。これがズレると、家族の関係がぎくしゃくしたり、経済的に厳しくなったりすることもあります。なるべく事前に予測して、自分で行動を起こす時期を調整するなど、早めに備えておくことをお勧めします。

(6)パーソナルブランディングをする

「この分野だったら○○さん」と頼られる存在になっておきたい=PIXTA

会社から与えられた役割をこなすだけではなく、自分自身を積極的に発信して「自分ブランド」を築くこと。これは、私が日ごろから20代、30代の皆さんに強くお勧めしていることですが、40代でももちろん遅くはありません。

自己発信の方法はいろいろあります。例えば、「自分の担当部門だけに引きこもらず、他部署にも意見や提案を発信する」「より働きやすい制度や環境をつくるために人事部門に進言する」「業務効率を高めるためにシステム部門に提案を出す」など。全社横断型の社内プロジェクトなどに手を挙げて参加する方法もあるでしょう。

そうした活動を通じ、社内で自分の存在を広く認知してもらい、自分が大切にしている価値観や力を入れたい取り組みなどを広く発信するのです。どうなるかというと、自分が興味のあること、得意とすることに関連する情報が、どんどん集まってくるようになります。また、そのテーマに関する相談や頼まれごとが増え、それに取り組むうちに、さらにそれに関連した知識や経験が深まっていきます。「このテーマなら○○さん」と頼られる存在になり、社内での価値が高まるというわけです。

自分の強みやこだわりは、ぜひ様々なかたちで広く発信していってください。やりたいことをするチャンスに、必ずつながっていくはずです。

(7)「攻め」の姿勢を保ち続ける

40代になると、自分のスタイルや価値観が固まり、「守り」のモードに入っている人もたくさん見受けられます。そうすることで安心感を得られるかもしれませんが、これまでの路線を守っているだけでは、今後の上昇カーブはゆるやかなものとなり、やがて平行線となり、ふと気付くと下降しているかもしれません。

10年、20年、30年後も、人生の選択肢が多い状態であるためには、「攻め」の姿勢も保っておきたいものです。ときには思い切った方向転換をしたり、場合によってはリセットして新しいチャレンジに向かったりすることで、この先、大きな上昇カーブを描けるかもしれません。

――いかがでしたか? すべてを一度に始めるというのはなかなか難しいことかもしれませんが、今やっておくかおかないかで、大きな差が生まれる可能性があります。新年を機に、できるところから、ぜひ心がけて始めてみてください。

※「次世代リーダーの転職学」は金曜更新です。次回は2018年1月5日の予定です。この連載は3人が交代で執筆します。

森本千賀子
 morich代表取締役 兼 All Rounder Agent。リクルートグループで25年近くにわたりエグゼクティブ層中心の転職エージェントとして活躍。2012年、NHK「プロフェッショナル~仕事の流儀~」に出演。最新刊「のぼりつめる男 課長どまりの男」(サンマーク出版)ほか、著書多数。

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