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食の豆知識

ご当地雑煮、懐かしい故郷の味 各地各様の縁起担ぎ

2018/1/1

新しい年がやってきた。年のはじめに食べるものはといえば、やっぱりおせちと雑煮。皆さんはもう食べただろうか? 

おせちなんて食べない、雑煮もいらないという人ももちろんいるが、やはりまだまだ雑煮を食べないと正月気分が出ないという方も多いだろう。そこで新年1回目は雑煮の由来と、おめでたい縁起の数々をご紹介したい。これからおせちを食べる方、明日は変わり雑煮にしようとたくらんでいる方、ぜひ参考にしてほしい。

そもそも、なぜ元旦に雑煮を食べるのか。由来をおさらいしてみよう。民俗学からいうと、お正月とは歳神様を迎えるための家庭でのお祭りである。

鏡餅には神が宿る?=PIXTA

歳神様とはいったいどんな神様と考えられていたか簡単に説明してみよう。

日本ではもともと祖霊信仰という考え方があった。亡くなった祖先の霊はやがて山にのぼり、山から我々の暮らしを眺める祖霊神となる。春には里に降り、田の神となって農耕の守り神となり、収穫が終われば山に帰る。そして正月には各家々にやってくる。この歳神様を家に迎えるのが正月祭りだ。正月に飾る鏡餅は歳神様への供物であり、そこに神様が宿る「依代(よりしろ)」であると考えられてきた。

神道の考え方では、神饌(しんせん)と呼ばれる神様へ献じた食物を、祭りの後に調理し、一同で食べることを「直会(なおらい)」という。神様に供える食べ物には神様の力が宿るから、祭りの後にこれを皆で食べることで、神饌に宿った神様の力をいただくというイメージだ。

岩手では雑煮の餅にくるみだれをつけて食べる=PIXTA

元旦に雑煮を食べることも「直会」に由来する。鏡餅に宿った歳神様の力を、体にとりこむようなイメージだ。だからこそ、雑煮の主役は餅なのだ。

日本各地を見渡すと、雑煮にも驚くほど多様なバリエーションがある。汁はすまし、赤みそ、白みそ、小豆汁等々。だしは大別すると昆布、カツオ、いりこ、変わり種では干しエビ、穴子、焼きハゼ等、地域性があらわれる。あなたの故郷はどんな雑煮だろうか。

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