驚きの東京駅・羽田スイーツ 老舗も続々新作に挑戦
「手みやげの激戦区」といわれる東京駅と羽田空港。2017年の秋以降も続々と新機軸スイーツが誕生している。新商品を中心に「誇れる逸品」をピックアップし、注目商品をスイーツコーディネーターの下井美奈子氏とチェックした。
まず注目すべきは、既成概念を覆した「老舗の挑戦」だ。筆頭は、芋ようかんの老舗・舟和が大丸東京店で限定販売している「芋(Kinka×Caramel)」。芋を使った薄焼き煎餅に、芋風味のキャラメルを挟んだ意外性抜群の逸品だ。見た目がユニークなうえ、「想像以上に芋の風味が感じられる」(下井氏)と味も出色の出来だった。
約390年の歴史を誇る和菓子の老舗・千鳥屋総本家が羽田空港で18年1月9日まで期間限定でオープンしている、新コンセプトブランド「光悦」も見逃せない。光悦饅頭の「黒炭木苺」は、あんに木イチゴを使い、一般的なまんじゅうを想定して食べるとそのギャップに驚くこと請け合いだ。ビジネスの手みやげにも最適だろう。
芋(Kinka×Caramel):煎餅とキャラメルを多層に
東京駅/舟和/8個入り1080円(税込み)
芋ようかんが有名な老舗和菓子店である舟和が作った新感覚の洋風和菓子。芋ようかんを使った薄焼き煎餅に、芋風味のキャラメルを挟み込んでいるのが斬新だ。薄焼き煎餅は香ばしく、サクサクとした歯触りが特徴。大丸東京店でのみ購入できる。「キャラメルからは、想像以上に芋の味わいがしっかりと感じられた。サクサク食感も楽しめる新感覚の逸品」(下井氏)
光悦饅頭 ねる/neru:赤いあんを黒い皮で包む斬新まんじゅう
羽田空港/光悦/12個入り1944円(税込み)
和菓子の老舗・千鳥屋総本家の新コンセプトブランド「光悦」が羽田空港で限定オープン。いちじくをあんに混ぜ込んだ「いちじく」の他、竹炭を練り込んだ真っ黒な皮で木イチゴあんを包んだ「黒炭木苺」といった斬新なまんじゅうは手みやげに打って付けだ。「黒炭木苺は、木イチゴの甘酸っぱさがアクセントに。どちらのまんじゅうも、しっとりとしていて舌触りが良い」(下井氏)
ベイカーズカスタード:2つの食感の妙を楽しめる一口焼き菓子
羽田空港/BAKER'S CUSTARD/8個入り1296円(税込み)
しっとりとしたカスタードをほろほろ食感のクッキーで包んだ新発売のスイーツ。キューブ形で食べやすく、手みやげに向く。少し温めるとより濃厚な風味に。羽田空港第2旅客ターミナルマーケットプレイス3階で18年1月9日まで限定販売中。「ソフトクッキーの中に軟らかなカスタードが隠れており、食べるとその食感に驚かされる」(下井氏)
おかき:ダシが主役の本格おかき
東京駅/茅乃舎/12枚入り1296円(税込み)
ダシと調味料の専門店・茅乃舎が、米菓を手がける赤坂柿山と作ったおかき。セットには、ダシが効いた慶長薄焼きだしおかきと、かきもちが入る。東京駅店(グランスタ丸の内)など一部店舗で販売中。「ダシのうまみがおかきの味を引き立てる。専門店ならではの、自然なうまみを感じるおいしさ」(下井氏)
ブーケミタス:花とフルーツがぎっしり
東京駅/花のババロア havaro/3024円(税込み)
食べられる花を使ったババロア専門店「花のババロア havaro」が、17年11月に販売を開始した限定商品。東京駅のトウキョウミタス店でのみ購入できる。フランボワーズのババロアに、果物と花を封じ込めたレモンゼリーを組み合わせた爽やかな逸品だ。「ゼリーやフレッシュな果物とババロアがマッチし、甘酸っぱく爽やかな味」(下井氏)
ベルギーラスク.TOKYO:ベルギー発の黄金ラスク
東京駅/メゾン ダンドワ/6枚入り1998円(税込み)
ベルギーの人気焼き菓子店「メゾン ダンドワ」が作る黄金色のラスク。濃厚な味わいでざくっと食べ応えがある。本国以外では、大丸東京店でしか手に入れられない。「厚めのパンにバターをしっかりと染み込ませたぜいたくな品。バターの香りが口に広がる」(下井氏)
ナッティーショコラクッキー:超濃厚ジャンドゥーヤ
羽田空港/ジャンディーノ/8個入り1512円(税込み)
ローストしたヘーゼルナッツをひいてチョコと合わせた菓子、ジャンドゥーヤ。その専門ブランド「ジャンディーノ」が羽田空港に18年1月9日まで期間限定でオープンした。「ナッティーショコラクッキー」は、ジャンドゥーヤとザクザク食感のクッキーが合わさった注目の逸品だ。
抹茶のショコラテサンド:食べると抹茶ラテに「変身」
東京駅/銀のぶどう/10個入り1080円(税込み)
抹茶入りのチョコとミルクが香るチョコを2段重ねにサンドし、「食べて完成する抹茶ラテ」とうたう「銀のぶどう」の新商品。サクッとした歯触りが特徴で、抹茶とミルクの濃厚な風味を味わえる。東京駅のグランスタ限定。
キャラメルアップルケーキ:紅茶とリンゴが絶妙にマッチ
羽田空港/キャラメルゴーストハウス/1ホール1944円(税込み)
「キャラメルゴーストハウス」はキャラメルスイーツをテーマにした新ブランドで、17年10月から羽田空港などに期間限定で出店。クッキーやバウムクーヘンの他、紅茶とリンゴの風味が効いた「キャラメルアップルケーキ」が狙い目だ。
紀ノ国屋 東京ツインクリームパン:1つで2つの味を楽しめる
東京駅/KINOKUNIYA entree/1個194円(税込み)
JR東日本の地産品ショップ「のもの」と「KINOKUNIYA entree」がコラボして作った限定クリームパン。キャラメルジャムを使ったクリームと、豆乳クリームの2つの味を楽しめるのが魅力だ。グランスタ丸の内店で購入できる。
ポ・ド・フロマージュ キャラメル サレ オ ポム:リンゴとチーズが豊かに香る
羽田空港/横濱元町洋菓子研究所/1個581円(税込み)
見た目はポットパイなのに中はスイーツ。チーズを生かした菓子作りを得意とする、「横濱元町洋菓子研究所」の人気商品の羽田空港限定版だ。チーズを載せて焼いたパイの中に、リンゴ入りの風味豊かなチーズクリームを封じ込めている。ザクッとパイを砕いて食べるのも新鮮な体験。第1旅客ターミナルビル2Fに、18年1月9日まで出店中。
(日経トレンディ編集部)
[日経トレンディ2018年1月号の記事を再構成]
ワークスタイルや暮らし・家計管理に役立つノウハウなどをまとめています。
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