「18年前半は強気で」 億万投資家4人の投資戦略億万投資家大放談(上)

日経マネー

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18年は上げ相場が続くとみて強気に攻めるべきか。それともトレンドの変化を意識すべきか。投資妙味のある業種やテーマは何か──。株式投資で1億円超を稼いだ4人の腕利き投資家が熱く語り合った。2回に分けて紹介する。

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──2018年の相場展望や投資戦略を伺う前に、手掛けている投資法を改めて教えてください。

えす 中小型の成長株に集中投資しています。優待株なども持ってはいますが、3~5銘柄にしっかりと投資して、3~5年のスパンで2~10倍の上昇を狙うのが基本です。過去には、グループウエアソフトを開発しているサイボウズ(東1・4776)を最初の買値の5倍で売却したりして、05年に8億円まで増やしました。ですが、その後にリーマン・ショックでがっつりやられて、1億円を切るところまで減らしました。そこから復活して、5億5000万円まで回復しています。

井村 株大好き芸人として10年近く活動していたのですが、全くパッとせず、17年6月に引退して、今は専ら育児と株式投資をしています。投資スタイルはえすさんとほぼ一緒で、成長株の集中投資です。頭から尻尾まで食べ尽くすのを投資の信条にしています。

www9945 私は、国内外の株を割と多めに保有して、その中から上がり始めた銘柄に集中して投資していくという形を取っています。日本株はセクター(業種)の銘柄を幅広く買って、その中から1~2銘柄に絞って買い増ししていく。上げ相場では順張りで値上がりした株を買い増ししていく「ピラミッディング」を行い、下げ相場やボックス相場では高配当株に分散投資して守りに入ります。

御発注 私は優待株投資から始めて、将来の予想利益で算出した予想PER(株価収益率)が5倍以下の収益バリュー(割安)株や、配当と株主優待を足し合わせた総合利回りが5%超で下値不安の小さな株、業績が好調で企業価値は変わらないのに市況に引っ張られて割安になっている株などを売買してきました。ですが、全体的に株価が高くなってバリュー株投資が手掛けにくくなったので、今は色々と別の投資法を試しています。

18年の前半は強気でいい

──それでは、足元から18年前半にかけての投資環境についてのご見解を伺えますか。

www9945 消費増税が予定されているのは19年10月ですよね。ですから、18年の1年間は強気でいいと思っています。米国で長期金利がじわじわと上がる可能性があり、そうなれば円安が進み、相場全体が押し上げられますから。今は人気のない百貨店の株も値上がりすると思いますよ。

井村 百貨店もですか?

www9945 ようやく賃金も上昇して中間層の所得が増えて消費にお金が回りますから。例えば丸井グループ(東1・8252)は経常利益の約7割をクレジットカード金利や手数料で稼ぎ、景気感応度が高いです。

えす 私も18年はまだ強気ですね。割高感は出ていますが、セクターごとに濃淡があり、全般に上がってはいない。だから、まだまだ強気でいい。既にインフレになっているのはほぼ間違いなく、賃金もいつ上昇してもおかしくない状態になっています。どのセクターの株が上がるのかは別として、相場のもう一段の上昇はあると感じています。

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