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睡眠

あなたの風邪は寝不足から? 睡眠と免疫力の深い関係

日経ナショナル ジオグラフィック社

2018/1/16

ナショナルジオグラフィック日本版

PIXTA

 20代、30代の頃は「自分はかなり睡眠不足に強い」と思っていたのだが、40歳の半ばを過ぎたあたりから急速に自信がなくなってきた。睡眠不足の時に「免疫力」に関連する問題が生じるようになったからである。今回は、この睡眠不足と免疫力の関係について解説したい。

 睡眠時間が短くても眠気やだるさをあまり感じない、という意味では確かに私は睡眠不足に強い。今でも繁忙期に入ると2、3時間の睡眠時間で1週間くらいは平気で仕事を続けたりする(というか、やるしかない状況になる)。

 ところが、睡眠不足が1、2週間も続くとかなりの頻度でせきやたんなどの風邪の症状に悩まされるようになったのである。さらに無理を重ねていると、夕方に「ザワッとした寒気」を覚え、てきめんに翌朝に発熱する。

 私の仕事のサイクルでは毎年11月から翌年3月頃にかけて最も忙しくなるため、当初は冬だから風邪を引きやすいのだろう、と考えていた。しかし、毎年のように同じような不調を繰り返し、また時にはほかの季節でも睡眠不足で風邪を引くに至って、睡眠不足と風邪引きとの因果関係についての疑いは確信に変わった。

 傍証もある。時差ぼけでも風邪を引きやすいのである。これもまた冬に限らない。国際学会に出席するため渡航した時などは会議だけではなく、知人に会って旧交を温めるなどイベントが多いほか、日本から舞い込む仕事も片付けなくてはならず、睡眠時間はかなり短めで過ごす。

 特に1週間以上も海外に滞在していると体内時計もかなり現地時刻に整って(同調して)しまう(「時差ボケは忘れた頃にぶり返す」)。そのため、帰国後にも逆に時差ぼけが持続し、睡眠の質も低下しがちである。最近では海外渡航時にもなるべく日本時間に近い生活を送るように心がけているのはこのような理由による。

■睡眠不足と風邪引きには医学的にも関連

 風邪にかかりやすくなった原因が睡眠不足や睡眠リズムの乱れであると疑うのには根拠がある。慢性的な睡眠不足や不眠、睡眠リズム障害の患者で免疫力が低下することが、さまざまな研究で明らかにされているからだ。

 例えば、不眠症やうつ病の患者などを対象にした研究では、精神的ストレスの影響とは別に、睡眠時間の短さや深い睡眠の減少と免疫機能の低下との間に関連が見いだされている。

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