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桐谷さんの株主優待入門

桐谷さんが喜び、驚いた 優待銘柄「年間トップ10」

日経マネー

2018/1/3

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 新設、拡充、内容変更などが相変わらず多かった2017年の株主優待。その中で、桐谷広人さんが受け取って特にうれしかった銘柄、びっくりした銘柄などをピックアップ。「桐谷優待大賞2017」の10銘柄を発表します。

◇  ◇  ◇

 こんにちは、桐谷です。今回は、2017年の私の優待投資で特に印象に残っている銘柄を、ランキング形式で紹介していきます。

注:データは2017年12月7日時点。同内容の優待が年2回ある場合、1回分の内容を表記。すかいらーくは年間の内容を表記

 1位は何といってもマルコ(東2・9980)。17年はRIZAPグループ(札ア・2928)系の銘柄が色々と話題になりましたが、中でもマルコが優待新設後に程なくして、内容を大幅に拡充したのには驚きました。

 3月の新設時の優待内容は買い物割引券やゴルフ割引券で魅力に乏しく、株価もほとんど反応しませんでした。しかし、5月にいきなり変更を発表。保有株数に応じたRIZAPグループ商品の選択制優待が導入されたのです。発表時点での優待利回りは20%を超えており、株価は急騰しました。

 私は随分前から同社の株を持っていて結構な含み損があるのですが、その傷が浅くなり、年間3万6000円相当(2000株以上の場合)の優待品ももらえるようになって喜んでいます。優待利回りは現在でも約10%と高いです。

 2位はQUOカード優待の新設を7月に発表した日本ギア工業(東2・6356)。取引時間中に発表があり、その時点の優待+配当利回りは7%近くありました。金券優待でこの利回りはかなりのものですね。私は引け後に知ったので、翌日に一段高したところで買いましたが、それでも同利回りは約6%と十分な水準でした。現在でも5%程度はあり、5万円未満で買える金券優待銘柄として引き続き注目できます。

 3位のすかいらーく(東1・3197)の優待拡充も17年前半の大きな話題でしたね。食事券の相当額が一気に3倍になり、インパクト絶大でした。私は100株保有していましたが、何度か買い増して1000株にしました。これで年間6万9000円分の食事券がもらえます。大株主だった米投資会社の株式売却後も、優待改悪がなければいいのですが。

桐谷広人(きりたに・ひろと) 67歳。元プロ棋士(七段)。1984年の失恋を機に株式投資を始める。現在800以上の優待銘柄を持ち、その優待品で日々の生活をほぼ賄っている。癒やされる人柄も人気の理由

■ポイント制優待も魅力的

 マーチャント・バンカーズ(東2・3121)は、最近の新設銘柄の中で特に注目ということで4位に。17年は「プレミアム優待倶楽部」という、食品や雑貨、電化製品など各種の品物に交換できるポイント制優待システムを導入する企業が増えました。同社もその一つで、優待利回りが高めです。業績面はいまひとつでも、プレミアム優待倶楽部なら優待をすぐにやめることはないだろうと思っています。幅広いジャンルの品物から選べるのが魅力ですね。

 城南進学研究社(JQ・4720)とジュンテンドー(東2・9835)は、共にQUOカード優待を17年に新設。発表時点の優待+配当利回りがやはり5%前後と高めだったので、株価が動意づきました。特にジュンテンドー(6位)の2日連続ストップ高にはびっくりしましたね。

 7位のフジ・コーポレーション(東1・7605)は、すかいらーくに劣らない優待拡充のインパクトがありました。100株以上でもらえるギフトカードの相当額が、何とそれまでの5倍の5000円になったのです。2月の発表直後は、急な値上がりで優待+配当利回りが4%以上という私の買い基準を満たさなくなったため、そこでは飛び付きませんでした。4月末の権利落ちを待って買い、その後に株価は回復基調なので、結構うまく買えたと思っています。

 8位のサンヨーハウジング名古屋(東1・8904)は、何年か前に廃止された優待が復活しました。以前から持っている株はまだ含み損ですが、それでも優待があるのとないのとでは大違いです。

 9位のフォーカスシステムズ(東1・4662)も、プレミアム優待倶楽部の新設銘柄。保有株数に応じて獲得ポイント数が増え、700株だと利回りが最も良くなるというのが特徴です。私は1月の新設発表直後に700株買い、株価が大きく噴いたところで一部売って、その後にまた買い直しました。これも、うまく売買できたと思う銘柄の一つですね。

 夢の街創造委員会(JQ・2484)は、長期継続保有特典がすごい優待を導入したということで10位に。保有期間が1年延びるごとに優待のVisaギフトカードの相当額が増え、7年以上だと2000円分加算で計5000円分になります。業績の伸びに伴う増配の期待もあるので、長期保有向きですね。

 それでは皆さん、本年もよろしくお願いいたします。

■1月の権利確定銘柄

 では最後に、株主優待ブログ「毎日優待三昧」が人気の個人投資家rika氏が厳選した「2018年1月に入手できるお得銘柄」を紹介しよう。2018年1月中に割当基準日を迎える銘柄だ(なお、2018年1月末が割当基準日の場合、優待を得るための最終売買日は、1月26日になる)。銘柄選択の際の参考にしてほしい。

注:データは2017年12月7日時点。同内容の優待が年2回ある場合、1回分の内容を表記。利回りの――は算出不能を示す

(日経マネー 小谷真幸)

[日経マネー2018年1月号の記事を再構成]

日経マネー 2018年2月号

著者 :日経マネー編集部
出版 : 日経BP社
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