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ポイントで「投資」してみよう 失敗しても怖くない 株・投信購入の原資に 証券口座不要の会社も

日経ヴェリタス

2017/12/29

PIXTA

買い物などでためたポイントを投資信託や株式などに「投資」できるサービスが次々と生まれている。今年に入って参入企業が相次ぎ、先行したクレディセゾンや楽天証券との間で早くも競争が激しくなっている。各社は「現金では投資に抵抗がある人も、ポイントなら比較的気軽にリスクをとる傾向がある」とみているようだ。個人が実際にポイントで投資する際の方法や注意点を探ってみた。

■「ストックポイント」 取引口座いらず

「ポイントを持つだけで、いつの間にか株主になれるかもしれません」。11月30日、東京証券取引所にほど近いビルで開かれた金融セミナー。株価に連動する新型ポイント「ストックポイント」の説明が始まると、約20人の参加者は一斉に画面へ注目した。

「株価は1日で結構、動きますね。初めて実感しました」。12月9日に公開された専用のスマートフォンアプリを早速ダウンロードした参加者の1人の会社員(42)は話す。過去の投資経験はゼロ。「現金での投資はこわいけど、ポイントなら楽しい」という。

運営会社STOCKPOINT(ストックポイント、東京・千代田)の大越信幸社長は「思い立った時、アプリのダウンロードだけで運用が始められる」と説明する。アプリ利用者の先着1万人には100円相当のポイントが無料付与される。現在、同ポイントはサイバーエージェント(4751)と上場投資投資信託(ETF)「NEXT FUNDS 日経平均レバレッジ・インデックス連動型」(日経レバ、1570)に50円ずつ割り振られ、各銘柄の値動きに応じて日々、増減している。

11月末、セミナーで発表された「ストックポイント」に参加者の関心は高かった

12月21日にはサイバーエージェント系ポイント「ドットマネー」をストックポイントへ交換できるようになり、連動対象銘柄も4~5に増える予定。ドットマネーはアンケートへの回答や広告閲覧などでたまるポイントで通常は電子マネーや現金に交換する人が多いが、今後はすぐ使わず、運用して増やす選択肢が加わる形だ。最低100ポイントのドットマネーから交換でき、交換手数料の5%分を差し引いた95ポイントのストックポイントとなる。

当初は証券取引口座の開設は不要。ポイントが対象銘柄の1株分に達した時、所定の証券会社(当初はSBI証券)に口座を開けばポイントと実際の株を交換できる。一方、ポイントが増えた時に元のドットマネーに戻して「手じまう」ことも可能(2%の手数料が必要)。この場合は口座は一切不要だ。

■投資家予備軍の育成に一役

株価が上がってポイントが増えれば「利益」が出るし、逆に株価下落時に集中的にポイント交換して実質的な保有株数を増やす手もある。ストックポイント社は2018年2月をメドに特定のスポンサー企業の株に連動するポイントを個人に付与する別事業も始める計画。スポンサーにとってポイント保有者は将来の個人株主予備軍で、「新製品発売など株価に影響し得る情報を届ければ販売促進などの効果も見込める」(大越氏)という。

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