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海外REIT、分配金下げで最大の流出超に 11月 国内型も流出超続きで、REIT離れが鮮明

2017/12/23

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 海外の不動産投資信託(REIT)で運用する投資信託からの資金流出が止まらない。QUICK資産運用研究所によると、11月の設定額から解約額を差し引いた市場全体の資金流出入額が3324億円の流入超となった半面、海外REIT型は2108億円の流出超と今年最大の規模となった。分配金引き下げの流れを受け、毎月の分配金受け取りを重視していた個人投資家による手じまい目的の売りが続いている。

 個別では「フィデリティ・USリート・ファンドB(為替ヘッジなし)」(フィデリティ投信)が1044億円の資金流出となった。同ファンドは11月、1口あたりの分配金を35円と従来の70円から引き下げた。海外REIT型は毎月の分配金の高さが特色だったが「(海外REITによる)利回りの確保が難しくなっており、運用益を上回る分配は限界にきている」(楽天証券経済研究所の篠田尚子氏)。同じ海外REIT型の「新光US-REITオープン」(アセットマネジメントOne)や「ラサール・グローバルREIT(毎月分配)」(日興アセットマネジメント)からもそれぞれ200億円を超える資金が流出した。

■国内REIT型も8カ月連続の流出超

 海外REIT型からの資金流出超は16年11月以降、13カ月連続となる。国内REIT型も8カ月連続の流出超と「REIT型投信離れ」が鮮明だ。

 一方、個人資金の受け皿となっているのが、株式型の投信だ。国内株式型の資金流入額は744億円と、2016年2月(2116億円)以来の高水準だった。海外・先進国株式型も17年1月から11カ月連続の流入超となった。

 日本株が対象の投信では「ひふみプラス」(レオス・キャピタルワークス)への流入が目立つ。ひふみプラスは、インターネット証券各社が進める毎月積み立て型での投信購入で人気の商品だ。米アマゾンなど米国株やキーエンスといった日本株に投資する「ロボット・テクノロジー関連株ファンド―ロボテック―」(大和証券投資信託委託)も人気を集めた。

■新規投信の設定も相次ぐ

 株価上昇の継続を見込んだ、新規投信の設定も相次いでいる。10月設定の「JPMザ・ジャパン(年4回決算型)」(JPモルガン・アセット・マネジメント)は11月、209億円の資金が流入した。成長期待の強い中小型株の朝日インテックやペプチドリームなどを組み込んだ「いちよし ジャパン・ベンチャー・ファンド」(三菱UFJ国際投信)は143億円の流入だった。

(日経QUICKニュース)

[日本経済新聞朝刊2017年12月16日付]

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