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食の豆知識

これでいいのか、我が家のおでん 欠かせない具は何?

2017/12/20

PIXTA

毎年冬になると私の頭を悩ませるひとつの問題がある。それは「おでんの定義っていったい何だろう?」という疑問だ。

ここで少々、我が家の特殊事情をお話しよう。私の家では子供に食物アレルギーがあるため、卵や乳製品、ナッツ類、そば、カニなどを使った料理が作れない。これだけアレルギーがあるとたいていの料理の材料にアレルゲンが含まれてしまうので、家で作ることができるのは、使える材料だけでそれらしく作った「もどき料理」になる。

シチューは、だし汁と豆乳とうらごしコーン缶でコーンクリームスープもどきに。チャーハンは米粒を卵でコーティングすることができないので、いためたベーコンと卵不使用マヨネーズ風調味料でごはんをいためてそれらしい味付けに。工夫次第でなんとかなるものの、毎回ちょっとした違和感が残る。

大根と卵はおでんの王道=PIXTA

冬になると問題はおでんだ。おでんといって皆さんが思い浮かべる「おでんに欠かせない具」はなんだろう。私だったら、よく味がしみてあめ色になった大根と、卵は絶対にマストだ。白滝もないと寂しい。本当は故郷である鹿児島ならではのおでん種・とんこつも恋しいのだが、東京では見かけないので、家で作るおでんに入れたことはない。あとは練り物もいろいろ。がんもどきに、きんちゃくあたりがあったらうれしい。つみれも欲しい。

ところが、である。頭の中で思い描く「理想のおでん」とはうらはらに、我が家ではまず卵が絶対ダメ。それに練り物も卵白を使ったものがほとんどなのでほぼアウト。

おでんのルーツは田楽?

結局、食べられる食材だけを選んで、大根やサトイモ、ロールキャベツ、鶏肉などを煮込んで「はーい、おでんだよー」と食卓に出すとき、私の心の声が叫ぶのである。「これは、おでんじゃなくて、煮物じゃないのか?」と。そうすると思い至るのが冒頭の問題だ。おでんの定義とはいったい何なのか。

おでんの基になった料理は田楽だという。豆腐を串に刺して軽く焼き、味噌だれをつけて食べる田楽は室町時代にはすでに文献に登場していた。江戸時代になって飯屋や居酒屋が出現するとともに田楽を食べさせる茶屋も登場、手軽に食べられることから庶民のおやつとして人気を博した。

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