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『クレイジージャーニー』 衝撃の光景に圧倒される旅

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NIKKEI STYLE

『クレイジージャーニー』(TBS系)は独自の視点やこだわりを持って世界を巡る人たちを「クレイジージャーニー」と呼び、スタジオに招いて特異な体験談を聞く番組だ。ゲストが提供する写真やVTRが公開されるほか、番組スタッフがジャーニーの旅に同行する。麻薬密造地帯やスラム街の実態といった「衝撃の光景」に毎回圧倒される。

2015年4月にレギュラー放送が始まり、「未知な光景を見られる番組」として定着した。世界各地のスラム街などに潜入取材をしている危険地帯ジャーナリストの丸山ゴンザレス氏や、奇妙なものを追い続けている奇界遺産写真家の佐藤健寿氏らは番組でおなじみの顔に。『クレイジー』ファンを公言する有名人も多い。

旅好きで学生時代にバックパッカーだった演出のTBSテレビ制作局の横井雄一郎氏が、「好奇心旺盛な松本人志さんに、海外の知られざる世界を見せたらどんな反応をするだろう」と考えたことが番組誕生のきっかけだ。

海外ロケは、ジャーニーたちの予定に合わせて、ディレクター1人がついて行くのが基本だという。「ジャーニーのアンテナに任せて、純粋に『一緒に行っていいですか』とお願いしています。普通にリサーチしたのでは出てこないところが候補になることが多くて、そこが1つの魅力かなと。ネットで調べても全く実態が分からなかったりするので、とりあえず、行くだけ行ってみるという感じです」(横井氏、以下同)

アフリカのミギンゴ島では、取材申請をしていたのに拘束されてしまったり、ブラジルのスラム街・ファベーラは、物取りでも人を殺すことをいとわない場所のため、ディレクターが本気で恐怖を感じたりと、危険なこともある。

「目的地まで30分と聞いていたのに4時間かかったり。想定外のことはよく起こります。ただ、何かハプニングがあったら、一緒にいるジャーニーが専門家なので、とにかくその判断に任せるという方針でやっています。みなさん、ゴリゴリの危険な取材や冒険をしている分、危機管理能力は極めて高い。『死んででも見たい』ではなく、『死なない』と強く思っていて、そのためのリスク管理は生半可ではなく、まねできるものではないので」

横井氏は、かつては『学校へ行こう!』や『リンカーン』を担当しており、現在は『水曜日のダウンタウン』に携わっている。他にも『リンカーン』出身や『水曜日のダウンタウン』を兼務しているディレクターは複数人いて、スタジオよりも、カメラを担いで外に出るのが好きなスタッフが集まっているそうだ。

「ロケ猛者というか、ロケが得意なチームですね。何が起こるか分からないワクワク感がみんな大好き。必ずしも全員が世界の文化に強い興味を持っているわけではありませんが、共通しているのは、人間性をあぶり出すことに力を注いでいて、『ジャーニー、これで異様にテンション上がるな』とか、『この瞬間、スイッチ入っちゃうな』とか、そういうことを察知して、楽しみたい人たち。100%ジャーニーの興味で旅が進むので、このバランスがいいのではと感じています」

番組開始当初は、ロケに行くことを前提にしてはいなかった。だが、現地で実際に起こることをディレクターがカメラに収め、映像で見せられる醍醐味を感じ、今は可能な限り同行させてもらっているという。麻薬密造地帯や、スラム街の実態、祭のために牛の血を飲みすぎて吐く姿など、ショッキングなシーンも多い。

「日本人には衝撃的に映ったり、不快感を持つ方はいるかもしれません。でも現地の人たちにとっては日常ですから、それを僕らの価値観で規制しすぎるのは、失礼だと思っているんです。先日の放送でもブタ7頭が目の前でさばかれましたが、お客さんへのおもてなしであり、1つの文化。包み隠さずというのは大事なポイントです」

編集では、移動の車中から何気なく見える景色や、道中で起こることを積極的に使うようにしている。「予算がそんなにないということもありますが、すぐに目的地から始まるのではなく、死んでいる動物の内臓を鳥が食べている風景だったり、マーケットで出されたコーヒーが泥水で作られていたり、そういう日常や現実もうまく取り入れたい。文化を楽しむことに重きを置いているので、そこは他の番組と棲み分けができているのではと思います」

ガイド役となるジャーニーの発掘は、書籍などで常に情報収集するほか、番組に出演してもらったジャーニーに紹介してもらえる機会も増えてきたそう。ある分野のエキスパートであり、こだわりが強い分、自分の好きなこと以外には関心を持たなかったり、偏屈な人も多い。「事前に活動や著作をきちんと勉強して、僕たちの情熱や、リスペクトしている気持ちがきちんと伝わるように心がけています。色モノ扱いじゃないことが分かってもらえると、心を開いてくれる方が多いです」

MCの3人も圧倒される

松本人志、設楽統、小池栄子と、テレビ界でトップクラスのMC3人が、ジャーニーたちのあまりにも常人離れしたエピソードに圧倒される姿も見どころだ。

視聴者層は、M2(35~49歳の男性)が中心。内容によって女性層は変動があるとのこと。「探検とか潜入とか、どうしても男くさくなるので。ゴンザレスさんの回などは、大多数が男性支持だと思います。以前、少数民族写真家のヨシダナギさんの個展に行ったら、女子高生が行列を作っていたんですよ。女性にも見ていただきたいので、8月のゴールデンスペシャルではヨシダさんに出ていただきました」。

普通の生活を投げ打って、危険な思いをしてまで1つのことに突き進むジャーニーの姿は憧れの対象にもなり、番組のツイッターには「自分の悩みがちっぽけに感じた」などの声も寄せられる。世界各地の文化や風習、過酷な現実、圧倒的な自然などを、ジャーニーの生き様と共に見られる。これをドキュメンタリーでなく、バラエティーで届けているのが強みだ。

(ライター 内藤悦子)

[日経エンタテインメント! 2017年12月号の記事を再構成]

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