「ファッションは自己主張や自己実現のための投資。飲むときはパッーと使うのに、学びやファッションにはあまりお金を使おうとしないのはどうなんでしょうかね」

「男のファッションは埋没しがち。これからは個々人をもっと『見える化』していかないとダメと思ってます。そのための努力を重ねるようにしてほしいですね」

■知らないことが増えるのが成長

「知らないことが減るのが成長だと一般にいわれますが、僕は逆。知らないことが増えるのが成長だと思ってます。70歳近くなったからもうスーツを作るのはやめようという人もいるでしょうが、僕は今までとは違った生地素材のものにチャレンジしてみたい。未知なる風合いはまだまだあると思っています」

「ファッションは自己主張や自己実現のための投資」と説く

「年齢を重ね、髪が白くなってきたり、背中がまがってきたら、その都度、さて、どうしようかとアグレッシブに追求したり。そんな姿勢が特にファッションでは大事ではないでしょうか」

「僕は『サラリーマン30年成長説』を唱えてきました。最初の10年は修業。社会や会社について学び、言われたことをきちんとこなす。次の10年は余人をもって代えがたい人間になるために何か強みを持つ。そして最後の10年は、会社からなるべく離れる。そうすることで大義がわかり、進むべき方向性が見えてくる。だから趣味などを大事にしないといけない」

■金太郎から桃太郎に

「ダイバーシティー(多様性)が声高に叫ばれる時代です。一昔前の日本企業は『金太郎あめ集団』。服装も画一的なスーツ姿で、皆ひたすら仕事にいそしんできた。高度成長時代はそれでよかったけれど、これからの時代は『桃太郎軍団』に変わらないと、と僕は口を酸っぱくして言っています。経営課題は多岐にわたるようになり、すべてを経営トップ一人で判断するのが難しくなっているからです」

「きび団子をインセンティブにして、キジやサル、犬とそれぞれ違った能力を生かしていかないと鬼退治という目標の達成は難しい。まさにそれがダイバーシティーではないでしょうか。そのためには個人がもっと変わらないと。ファッションはそのための一歩なんです」

(聞き手は堀威彦)

SUITS OF THE YEAR 2022

3年ぶりの有観客開催となる華やかな授賞式の模様をYouTubeライブで生配信。 スペシャルな受賞者のスーツの着こなしにご注目ください。

>> 詳細はこちら

SUITS OF THE YEAR 2022
Watch Special 2022
SPIRE