日経Gooday

お酒の種類と痛風発症の関係を調査した研究によると、痛風発症リスクは、ビールが最も高く1.5倍で、スピリッツ(蒸留酒)は1.2倍となっているが、ワインについてはその関係は認められなかった(下のグラフ)。

(『高尿酸血症・痛風の治療ガイドライン 第2版』より)

もちろん飲み過ぎはNGだ。「適量を守る」という条件はあくまで変わらない。

肥満を改善することが何より大事

酒量を減らす、休肝日を作るのはもちろんだが、細谷さんは「尿酸値を下げたいのであれば、肥満を改善することが一番大事」と熱を込めて言う。

「尿酸値を下げるには、食生活を改善し、肥満を予防することが重要です。肥満と診断された約7割は高尿酸血症になるというデータもあります。今の食事を見直し、最低でも3~6カ月、バランスのいい食生活を心がけ、尿酸値、および体重の変化をチェックするといいでしょう」(細谷さん)

細谷さんは、「かつ丼などの丼ものよりも、定食を選んだほうがいい」とアドバイスする。定食ならば、野菜を使った総菜などもつく。要は、カロリーオーバーに注意しつつ、多種の食品を少しずつ、バランスよく食べることが大切なのだ。「食事のメニューを考えるときは、特定の食品に偏らないことが大事です。高尿酸血症の人は、肉などの動物性脂肪が多く、野菜が少ない傾向があります。特に野菜は意識して多くとるようにしましょう。また、乳製品もとるといいでしょう」(細谷さん)

プリン体の多い食品はやっぱり避ける?

では、プリン体を多く含む食品にはどう接すればいいのだろうか。プリン体は私たちが普段食べている食品のほとんどに含まれているが、中でも、魚の干物やレバーなどに多く含まれている。

細谷さんは、食品単体のプリン体含有量は過度に気にしなくていいと話す。プリン体の多くは体内で作られており、食品から取り込まれる比率は2~3割程度で、尿酸値に与える影響もさほど大きくないことが分かってきたからだ。

細谷さんは、「高プリン体食品でも過剰摂取しなければいい」と話す。昔に比べ、「これもダメ、あれもダメ」という厳しいルールが緩和されたのはありがたいことだ。

「ただし、高尿酸血症の人の中には、プリン体の過剰摂取で、高尿酸血症が悪化する人もいます。こういった人はプリン体の摂取量を制限する必要があります」(細谷さん)。高プリン体食品の代表は、レバーや魚の干物だ。一般に「魚卵はプリン体が多い」と思われているが、必ずしもそうではない。なお、コレステロールが多いと避ける人が多い卵(鶏卵)もプリン体は少ない。

1日に1回、体重計に乗ろう

尿酸対策で、バランスの良い食事を心がけるとともに、ぜひ実践してほしいのが「日に一度の体重測定」。私の周囲を見渡すと日々の体重測定の習慣がない人ほど、メタボの傾向にある。しばらく体重計に乗っていない人にとっては恐怖に近いものがあるが、これもまた肥満を防止する大きな策の一つである。

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激しい運動は避け、有酸素運動を