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大原櫻子が語る「舞台愛」 念願のミュージカルに出演

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NIKKEI STYLE

歌手としても女優としても成長著しい大原櫻子が、2018年2月、ミュージカル『FUN HOME ファン・ホーム ある家族の悲喜劇』(以下、『FUN HOME』)の舞台に立つ。米国ペンシルベニア州の片田舎で葬儀社(FUNERAL HOME)を営む家族を、長女アリソンの視点から描くホームドラマだ。アリソンの大学生時代を演じる大原は、幼いころからミュージカルが大好きで、今回は念願の舞台出演となる。その「舞台愛」を語ってくれた。

大原は13年公開の映画『カノジョは嘘を愛しすぎてる』のオーディションで、約5000人の応募者の中からヒロイン役を勝ち取り、劇中ではバンドのボーカルとしてその歌声を披露。スクリーン&CD同時デビューを果たした。以来、女優や歌手、ラジオパーソナリティーなどさまざまな分野で活躍。16年には初の日本武道館公演を行い、17年には自身4回目となる全国ツアーを大好評のうちに終えている。

歌も芝居もこなす大原だけに、ミュージカル出演は自然の流れといっていいかもしれない。実際、彼女が「歌うこと」「演じること」に興味を持ったのは、子どものときに見たミュージカル映画『アニー』がきっかけだった。

「歌声に圧倒されました。あんなに歌えたらすてきだろうなって、意味がわからない英語をカタカナに書きかえて、いつも歌っていました。いつかブロードウェイに行きたい、なんて言いながら」

舞台への出演は4回目となる。

「お芝居はよく見に行っていて、子どもの頃から劇場に足を運んでいました。最近も気になる俳優さんや演出家さんの作品は見るようにしています。多いときで月に4回くらいかな」

『FUN HOME』は、15年に米国演劇界最高の栄誉となるトニー賞のミュージカル作品賞を含む主要5部門(脚本賞・オリジナル楽曲賞・主演男優賞・演出賞)を獲得した名作で、日本での上演は今回が初めて。

「テレビをつけたら、偶然トニー賞の授賞式が流れてきたんです。音楽の素晴らしさに一瞬にして引き込まれ、思わず録画したのが、この『FUN HOME』のパフォーマンスでした。(出演の)お話をいただいて、不思議な縁を感じています」

父親の死の原因は自分のせい?

原作者は米国のマンガ家、アリソン・ベクダル。彼女の自伝的作品をミュージカル化したものだ。ペンシルベニア州の片田舎で葬儀社を営む家庭の長女として生まれたアリソンは、父親が亡くなった年齢と同じ43歳になった。自殺のようにしてこの世を去った父の死の原因はどこにあるのか、もしかしたら自分がレズビアンであることをカミングアウトしたせいではないかと、自分と同じ同性愛者だった父と自分との関係を軸に、家族の過去へと思いをめぐらせていく。

大原は主人公のアリソンを演じるのだが、この作品は「現在」「学生時代」「子ども時代」と、3人の女優がアリソンを演じる手法を取っており、大原は学生時代を担う。

「学生時代のアリソンは、自分がレズビアンということを初めて認識する役柄。レズビアンについて、きちんと勉強しないといけないなと思っています。自分とはかけ離れた世界と考える人が多いかもしれませんが、人に言えない秘密って、誰にでもあると思うんです。そう考えると、アリソンは等身大の女性。身近な存在なんですよね」

大原が楽しみにしているのが、小川絵梨子の演出を受けられることだ。小川は米国で演出を学んだ気鋭の演出家。18年9月からは新国立劇場演劇部門の次期芸術監督を務めることが決まっている。お互い面識はないが、大原は小川の大ファン。「物語の登場人物が、生き生きと存在していると感じられるお芝居を作る演出家さん」と惚れ込む。

「本当にうれしいです。小川さんの舞台に出演したことのある仲のいい俳優さんに、『小川さんってどんな人なんですか』と聞いたら、一言、『しごかれてこい』って(笑)。お稽古が待ち遠しくて仕方ありません。もちろんプレッシャーはありますが、楽しみのほうが大きいかな。それに私、お稽古って大好きなんですよ。悩むこともあるけれど、みんなでいろいろ意見を出し合って、ひとつのものを作りあげていく過程が好き」

重く、深いテーマだが、暗い作品じゃない

『FUN HOME』は家族をテーマとした作品ということで、大原自身の家族についてたずねると、「みんな仲が良くて、演劇好き(笑)。今回の出演も喜んでくれています。出演が決まり、姉はすぐにインターネットで原作のマンガを購入していました」と笑顔を見せる。

「描かれるのは、重く、深いテーマです。でもサブタイトルに『悲喜劇』とあるように、決して暗い作品じゃないんです。私はストレートプレイの、ずーんと重い作品も大好きですが、ミュージカルの良さって、歌やダンスがあることで、悲劇が単なる悲劇ではなくなるところではないかと思っています。『アニー』だって、実はけっこう暗い話ですよね。でも子どもの私が見ても、とても楽しくて、こんな子になりたいと憧れていましたから。今回の作品にも、そんなところがあるように思います」

演劇が大好きなだけに、舞台の仕事はこれからも続けていきたいと考えている。

「お芝居は一種の医療だという言葉を聞いたことがあります。芝居を見ることで心が癒されるという意味だと思うのですが、それは演じる側にも言えること。肉体的にはつらかったりもしますが、自分ではない別の人物になり、普段の自分なら絶対に言わないことを言うのってけっこう楽しいんです。お芝居は、ずっと続けていきたいですね。ミュージカルはもちろん大好きですし、ストレートプレイやアクションもやってみたいな」

『アニー』の主題歌を歌っていた子どもの頃は、自身がミュージカルの舞台に立つことなど、考えてもいなかったそうだ。今、大好きな場所に、新たな活躍の機会を得た彼女は、ひときわ輝いて見える。

(ライター 長谷川あや)

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