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笑顔を絶やすな! トム・クルーズの神対応が米国基準

できるアメリカ人 11の「仕事の習慣」(6)

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NIKKEI STYLE

アメリカの「できる人」は、日本人が抱くイメージとこんなに違う!――。在米29年の日本人女性起業家が米国企業の意外な「現場」を紹介する「できるアメリカ人 11の『仕事の習慣』」(岩瀬昌美著、日経プレミアシリーズ)から、「できそうに見える」ことに殊更こだわる米国ビジネスパーソンの「実態」を紹介します。前回掲載「朝8時、なぜ米国の『できる男』はジムにいるのか?」に続き、今回は「笑顔を絶やさないことで得られる世間の評価」についてです。




■なぜ素人の表情は怖いのか

「生まれつき、この顔なんです。怖くて申し訳なかったですね」なんて開き直る人がいるかもしれません。その考えは間違っています。人に安心感を与える顔は、自分で作り上げるものだからです。

私はテレビ放送で月に4回、日本食の料理ショーを持っています。テレビに出るようになって知ったのは、人間は普通にしていると怖い顔に見えるということ。だから、プロはつねに口角を上げています。

テレビに素人が出演すると、すぐ素人だとわかりますよね。あれは顔が怖いからです。テレビ慣れしたプロは、無理にでも笑顔を作っています。そうしないと、怒っているように見え、好感度が下がるからです。

あるアイドルが「1日中、口角を上げているから、家に帰ると、たまに顔が引きつる」とテレビで言っていました。プロはそういう努力をしているのです。訓練しないと、つねに笑顔はありえません。

■トム・クルーズの神対応がスタンダード

アメリカの学校は寄付を集めるため、よく学級写真を撮ります。子供の頃から訓練しているアメリカ人の子供は、幼稚園児でもきれいに笑って写真におさまります。ところが、移民してきたばかりの子はそれができない。同じアジア人であっても、アメリカ生まれの子と最近来た子は、写真を見るだけで区別がつきます。

トム・クルーズが来日したときのファンサービスが「神対応」と話題になったことがありました。写真を求められると、1時間でも2時間でも付き合う。その間、ずっとこぼれるような笑顔です。

芸能人だから当然だと思うかもしれませんが、それは違います。広告代理店という商売柄、芸能人に会う機会は多いのですが、できない芸能人は「オレに気安く話しかけるな」オーラが溢れています。メイクさんにすら話しかけない人もいるのです。

競争激しいアメリカのエンターテインメント業界で、トム・クルーズが長いあいだ第一線で活躍してきたのは、それなりの理由があるわけです。もちろん、トム・クルーズだけじゃありません。芸能界に限らず、できる人は笑顔を絶やさない。日本人から見たら神対応でも、できるアメリカ人にとってはそれがスタンダードなのです。

■相手の目を見るから大きな声が出せる

笑顔と並んで大切なのが、よく通る声です。

できるアメリカ人は初対面の挨拶のとき、大きな声で感じよくしゃべります。大声というわけではありません。お腹の底から出てくるような、よく通る声という意味です。相手をまっすぐ見つめて話すので、声を出しやすい姿勢になっていることもあるでしょうね。自信があるように見えます。

逆に、下を向いて話すと、大きな声が出せません。自信がなさそうに見えるし、誰に向けてしゃべってるのかわからない。悪印象を与えてしまう。

余談ですが、最初に勤めた広告代理店の副社長で韓国系のケビンは、人の目を見ずに話す人でした。横を向いて話しかけてくるので、「私、嫌われてるのかしら」と思ったぐらいです。あとで知ったのですが、韓国では人の目を見る行為は挑戦的な印象になるため、特に目上の人に対しては絶対に目を見ず、横を向いて話す文化があるそうです。それを聞いて納得しましたが、アメリカでは通用しませんよね。

■無理をしてでも声のトーンを上げるべき

声って、意外に重要なのです。日本でも、電話に出るとき、いつもより少しトーンの高い声で話したりしますよね。本人は普通にしゃべっているつもりでも、低い声で電話すると、相手に「私、嫌われてるのかな」と思われてしまう。無理をしてでもトーンを上げるべきなのです。

私もよく仕事相手から「岩瀬さんはいつも元気ですね」と言われますが、いつも元気なわけがありません。仕事でもプライベートでも、嫌なことはいっぱいある。でも、機嫌の悪い人と仕事したい人はいないから、元気に振る舞っているわけです。

服装、体型、笑顔、声……。これらがいかに重要か理解しておけば、できるビジネスパーソンへの第一歩は完璧です。

外見ばっかり気にかけているようで、しっくりこない人がいたかもしれません。しかし、まずはできる人の外側から真似していくことで、いつか本物の「できる人」になることも多いんですよ。少なくとも「できない人」と思われたら、スタートラインにすら立たせてもらえません。

=おわり

岩瀬昌美
 広告代理店MIW Marketing & Consulting社長。南山大卒業後、サンディエゴ州立大修士。三洋電機初の女性総合職として入社。カリフォルニア州立大ロングビーチ校経営学修士(MBA)。Kang&LeeAdvertising、AT&T本社などを経て現職。アサヒビール、ヤクルトなどの米国での広告戦略などをサポート。

以下の記事もあわせてお読みください。
第1回 「ボロは着てても心は錦」? アメリカにそんな言葉はございません
第2回 スーツに個性は不要! アメリカのビジネスでは「信頼感」を優先
第3回 ビジネスの装いは戦略だ! 米国人は外見で自分を知らせる
第4回 手本は三浦カズ 「スーツに着替えてコンビニ」に学べ
第5回 朝8時、なぜ米国の「できる男」はジムにいるのか?

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