手本は三浦カズ 「スーツに着替えてコンビニ」に学べできるアメリカ人11の「仕事の習慣」(4)

岩瀬昌美

岩瀬昌美

たかがコンビニ弁当を買うためだけにスーツに着替えるのは、彼だって面倒くさいはずです。夜の街にくり出すわけではないのですから、着飾るメリットがありません。でも、三浦知良=高級スーツというファンのイメージを壊したくない。そのために手間を惜しまないわけです。

■面倒くさいと感じるようではダメ

なかには「スウェットの上から高級コートをはおれば、バレないじゃないか」と考える人もいるでしょうね。でも、それでは何か違うのです。

うちでいつもお世話になってる日本人監督のヒデさんから、それを教わりました。在米40年で、アイデンティティも感覚も完全にアメリカ人になっている人です。モデルの上半身しか映らないようなCMだと、プロデューサーの私としては、費用も時間も節約したい。そこで、こう提案したのです。

「上半身だけスーツで、映らない下半身はいまのパンツのままでいいですか?」

すると、すかさずヒデさんからNOが出ました。

「映らないからといって、下半身が何でもいいってわけじゃない。それでは本物感が出ないんです。ちゃんとスーツのボトムをはいてもらってください。ズボンにはアイロンをかけ、靴もきれいに磨いてほしい。でないと、演技に嘘が出る」

さすができる人。反省しました。

おそらくカズさんも、スウェットにコート姿だと、自信をもって買い物ができないでしょう。だから、ちゃんとスーツに着替えるのだと思います。それを面倒くさいと感じるようでは、プロではないのです。

岩瀬昌美
広告代理店MIW Marketing & Consulting社長。南山大卒業後、サンディエゴ州立大修士。三洋電機初の女性総合職として入社。カリフォルニア州立大ロングビーチ校経営学修士(MBA)。Kang&LeeAdvertising、AT&T本社などを経て現職。アサヒビール、ヤクルトなどの米国での広告戦略などをサポート。

次回は「トレーニングに時間をかけて体形を維持する本当の狙い」について取り上げます。

以下の記事もあわせてお読みください。
第1回 「ボロは着てても心は錦」? アメリカにそんな言葉はございません
第2回 スーツに個性は不要! アメリカのビジネスでは「信頼感」を優先
第3回 ビジネスの装いは戦略だ! 米国人は外見で自分を知らせる
第5回 朝8時、なぜ米国の「できる男」はジムにいるのか?

できるアメリカ人 11の「仕事の習慣」 (日経プレミアシリーズ)

岩瀬 昌美 著
出版:日本経済新聞出版社
価格:918円(税込)

夏の装い直前講座
Watch Special 2020
Fashion Flash
夏の装い直前講座
Watch Special 2020
Fashion Flash