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手本は三浦カズ 「スーツに着替えてコンビニ」に学べ

できるアメリカ人11の「仕事の習慣」(4)

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NIKKEI STYLE

アメリカの「できる人」は、日本人が抱くイメージとこんなに違う!――。在米29年の日本人女性起業家が米国企業の意外な「現場」を紹介する「できるアメリカ人 11の『仕事の習慣』」(岩瀬昌美著、日経プレミアシリーズ)から、「できそうに見える」ことにこだわる米国ビジネスパーソンの「実態」を紹介します。前回の「ビジネスの装いは戦略だ! まず外見で自分を知らせる」に続き、今回は「カジュアルな装いに対する考え方」を取り上げます。




■週末の格好も気を抜けない

平日はスーツをビシッと着こなして、ヘアスタイルもキメている。そんな人は週末に会っても格好良さは同じです。

もちろん、週末に子供のサッカーやファーマーズマーケットでバッタリ会うときには、カジュアルウェアです。でも、印象が平日と変わらない。この「いつ会っても同じイメージ」という部分が重要なのです。服を着ているのであって、着られているのではないということですから。あくまでメインは本人です。

できるアメリカ人たちがすごいのは、たとえポロシャツにショートパンツというラフな格好をしていても、エリートのオーラが溢れ出していること。週末でもヘアスタイルはバシッと決めていて、ポロシャツもパリッときれいに糊がきいていて、目を合わせればこちらをまっすぐに見てニコリと満面の笑顔です。

子供のサッカーの試合でたまたま会った隣家のパパとも気持ちよく話をし、それがビジネスにつながったなんてこともよく耳にします。

「今度、うちで大きな案件があるんだけど、なかなかいい弁護士が見つからなくてね。誰か知らないかい?」

「腕利きの企業弁護士を紹介できるよ!」

なんて会話が、サッカー場でもよく聞かれます。オンもオフも関係ない。

私だって、買い物をしているときも、子供のサッカーの試合でも、広告代理店の岩瀬昌美です。どこにいても耳をダンボにして、情報収集している。ワークライフ・インテグレーションが基本だからこそ、カジュアルでも手を抜かないわけですね。

こういうことわざがあります。

運命の神様には前髪が3本しかない――。

出会ったときに前髪をつかまなければ、通りすぎたあとではもう遅い。チャンスは一度きりです。それをよく理解しているから、できるビジネスパーソンはプライベートの場でも、誰に会っても恥ずかしくない格好をするのです。

私も、身だしなみには気をつけています。家を出たら、つねにおしゃれで高感度の岩瀬昌美でなければいけない。日曜の夕方に「さあ、餃子を作ろう」と思ったら、ショウガの買い忘れに気づいたことがあります。このときも近所のスーパーへ買い出しに行くのに、わざわざ着替えて軽く化粧までしました。

■お手本は三浦カズ

一方、残念な人もいますよね。平日はスーツを素敵に着こなしてるのに、週末に会うと、髪はボサボサ、肌着と見違えるような着古したTシャツ、ヒザの出たスウェットパンツ……。目があったとたん、申し訳ないように身を隠したりして。これでは偶然のビジネスチャンスも身を隠してしまいますよ。

男は格好なんか気にするな――。そんな風潮の強い日本では、「たかが買い物に行くのに着飾ってどうする。そんなやついないよ」という声も聞こえてきそうですが、実は日本人にだって、できる装いの人はいるんです。

その代表例が三浦カズこと、三浦知良さんです。サッカー界のレジェンドと言うべき存在で、長年、日本サッカーを引っ張ってきました。正直に話すと、バブルの頃は「なんかチャラチャラしてうさんくさいなあ」と思っていたのですが、日本に帰ったときにテレビでインタビュー番組を見て、印象が一変しました。

カズさんが神戸に単身赴任していた頃の話です。家から3分のコンビニに買い出しに行くのでも、わざわざスウェットの上下からイタリアンスーツに着替えていたそうです。コンビニ弁当を買って家に帰ったら、またスウェットに着替え直してました。

これぞプロです。自分が他人から見られていることを、つねに意識している。ファンに夢を与えるのが自分の仕事だという認識をはっきりもっている。

たかがコンビニ弁当を買うためだけにスーツに着替えるのは、彼だって面倒くさいはずです。夜の街にくり出すわけではないのですから、着飾るメリットがありません。でも、三浦知良=高級スーツというファンのイメージを壊したくない。そのために手間を惜しまないわけです。

■面倒くさいと感じるようではダメ

なかには「スウェットの上から高級コートをはおれば、バレないじゃないか」と考える人もいるでしょうね。でも、それでは何か違うのです。

うちでいつもお世話になってる日本人監督のヒデさんから、それを教わりました。在米40年で、アイデンティティも感覚も完全にアメリカ人になっている人です。モデルの上半身しか映らないようなCMだと、プロデューサーの私としては、費用も時間も節約したい。そこで、こう提案したのです。

「上半身だけスーツで、映らない下半身はいまのパンツのままでいいですか?」

すると、すかさずヒデさんからNOが出ました。

「映らないからといって、下半身が何でもいいってわけじゃない。それでは本物感が出ないんです。ちゃんとスーツのボトムをはいてもらってください。ズボンにはアイロンをかけ、靴もきれいに磨いてほしい。でないと、演技に嘘が出る」

さすができる人。反省しました。

おそらくカズさんも、スウェットにコート姿だと、自信をもって買い物ができないでしょう。だから、ちゃんとスーツに着替えるのだと思います。それを面倒くさいと感じるようでは、プロではないのです。

岩瀬昌美
 広告代理店MIW Marketing & Consulting社長。南山大卒業後、サンディエゴ州立大修士。三洋電機初の女性総合職として入社。カリフォルニア州立大ロングビーチ校経営学修士(MBA)。Kang&LeeAdvertising、AT&T本社などを経て現職。アサヒビール、ヤクルトなどの米国での広告戦略などをサポート。

次回は「トレーニングに時間をかけて体形を維持する本当の狙い」について取り上げます。

以下の記事もあわせてお読みください。
第1回 「ボロは着てても心は錦」? アメリカにそんな言葉はございません
第2回 スーツに個性は不要! アメリカのビジネスでは「信頼感」を優先
第3回 ビジネスの装いは戦略だ! 米国人は外見で自分を知らせる
第5回 朝8時、なぜ米国の「できる男」はジムにいるのか?

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