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スーツに個性は不要! ビジネスでは「信頼感」を優先

できるアメリカ人11の「仕事の習慣」(2)

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NIKKEI STYLE

アメリカの「できる人」は、日本人が抱くイメージとこんなに違う!――。在米29年の日本人女性起業家が米国企業の意外な「現場」を紹介する「できるアメリカ人 11の『仕事の習慣』」(岩瀬昌美著、日経プレミアシリーズ)。そのなかから「できそうに見える」ことに殊更こだわる米国ビジネスパーソンの「実態」を取り上げた第3章「できる人は見た目が10割」を抜粋、紹介します。第1回の「『ボロは着てても心は錦』? 米国にそんな言葉はない」に続き、今回は「アメリカ人にとってのドレスコードの重要性」について解説します。




■目に見えるものがすべて

こういう言葉もあります。

What you see is what you get!

目に見えるものがすべて。そのものズバリです。

どんなに内面が素晴らしかろうが、ボロを着ている時点で、土俵にすら上がらせてもらえないわけですね。グローバル化が進むにつれ、世界で活躍する日本人は増えていますが、この点はしっかり認識しておくべきです。

目の前に二人の女性がいるとします。片方がエグゼクティブで、片方が秘書だったとして、日本ではどちらもビシッとしているので、見分けるのは難しいでしょう。でも、アメリカでは見た目の差が歴然です。ビシッとしたスーツを着ている秘書はほとんど存在しないので、ビシッとしているほうがエグゼクティブだと考えて間違いありません。

アメリカでは99パーセント、見た目だけで職種がわかります。手っ取り早く相手に理解してもらうための「記号」と考えればいいのではないでしょうか?

ビジネスエリートは洗いたてのパリッとした白のYシャツに、型の崩れていない、仕立ての良さそうなスーツ。絵に描いたようなエリート・ルックです。こういう装いをしておくだけで、仕事ができそうなオーラが醸し出されます。

これは必ずしもファッション・センスの良さを意味しません。「仕事ができる人が着ているような」オーソドックスなスーツを着ることで、仕事相手に安心感を与えるのが目的だからです。もし奇抜なスーツだったら、「危ない業界の人なのかなあ。この人に任せて大丈夫なのかなあ」と相手を不安にさせてしまいます。

奇抜な格好をする人は、自分が個性的であることを見せつけて、仕事ができる感を出したいのでしょうが、アメリカでは逆効果です。はっきり言いましょう。スーツに個性は不要です。個性的なスーツは仕事の邪魔になる。

できる人が実践している着こなしの基本は、その業界でもっとも受け入れられている服装をするということ。高級ブランドのスーツを着ればエリートに見られる、というわけではないのです。

自己表現したい欲求をおさえ、「職業人としてどう見られるべきか」を最優先する。プロの着こなしというものを、アメリカ人はそう認識しています。自分というブランドを表すためのツールのひとつなのです。

逆に言えば、できるアメリカ人と同じ格好をしておけば、まずは「この人、仕事ができそうだな」と思ってもらえる。そう割り切れば、逆に楽に思えてきませんか?

■相手を不安にさせない格好をする

それでも日本人としては、「外見なんて関係ないじゃん。問題は中身だよ」と言いたくなるところですね。では、こう考えてみてはいかがでしょう。

ビジネスパーソンにとっての記号がスーツなら、お医者さんにとっての記号は白衣です。アメリカでもお医者さんは白衣を着ています。パリッと糊のきいた清潔な白衣と、しっかり整えられた髪型が信頼感を醸成します。

では、こんなお医者さんだったら、どうでしょう? いつ洗ったのかわからない黒ずんだ白衣を着て、髪の毛はボサボサ、メガネも指紋でかすんでいます。「じゃあ、いまから手術をしましょう」と言われて、即決しますか? ボロは着ていても実は名医なんていうのは、テレビドラマの世界だけであって、実際に自分がその人から治療を受けるとなったら二の足を踏むはずです。

要するに、私たちがお医者さんに対して無意識に求めているドレスコードに合致しているかどうかが、まずは問われるということなのです。どんなに腕のいい外科医であっても、外見で不安をもたれてしまえば、腕をふるうチャンスを与えてもらえません。

■多様性の国だからこそドレスコードが厳しい

銀行へ相談に行ったとき、担当者が真っ赤なジャケットを着ていたとします。大切なお金を任せたいと思いますか? いえいえ、我々は銀行マンにはカチッとしたスーツを着ていてもらいたいのです。そのドレスコードから外れては、お客様を不安にさせる。

だから、その業界のドレスコードに合わせる。もちろん日本でもそれが常識でしょうが、多種多様な人が集まるアメリカでは、その縛りがより強いということです。日本よりも見た目を重視する。

映画を思い出してみましょう。「プラダを着た悪魔」の主人公は当初、外見を飾る人をバカにしていましたが、成功するために見た目を大変身させます。「ワーキング・ガール」の主人公はケバケバの秘書でしたが、プロとして見られたいと髪を切り、スーツを着ました。みなまずは見た目から入るのです。

では、自分はどんな服装をすればいいのか? まずは自分の属する業界の、トップの方々の装いを観察してください。その方の隣に立っても違和感のない格好をする。モノマネから入ればいいのです。

新人がスーツを買うのであれば、自分への投資と思い、最初のボーナスをすべてつぎ込んでもいいと思います。もちろん、若い人に不釣り合いなほどの高級スーツでは相手にいい印象を与えませんから、オーソドックスなものを選びましょう。

実はオーソドックスなスーツというのは、20年も30年も着られるものです。私も15年以上前に買ったスーツをいまだに着ますが、まったく時代を感じさせません。流行のスーツさえ買わなければ、元はとれます。

ただし、どんなにいいスーツでも、着た切りスズメではよれよれになってしまい、悪い印象を与えてしまいます。新入社員はまず質のいいスーツを2着買うのがおすすめです。

岩瀬昌美
 広告代理店MIW Marketing & Consulting社長。南山大卒業後、サンディエゴ州立大修士。三洋電機初の女性総合職として入社。カリフォルニア州立大ロングビーチ校経営学修士(MBA)。Kang&LeeAdvertising、AT&T本社などを経て現職。アサヒビール、ヤクルトなどの米国での広告戦略などをサポート。

以下の記事もあわせてお読みください。
第1回 「ボロは着てても心は錦」? アメリカにそんな言葉はございません
第3回 ビジネスの装いは戦略だ! 米国人は外見で自分を知らせる
第4回 手本は三浦カズ 「スーツに着替えてコンビニ」に学べ
第5回 朝8時、なぜ米国の「できる男」はジムにいるのか?

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