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「ボロは着てても心は錦」? 米国にそんな言葉はない

できるアメリカ人 11の「仕事の習慣」(1)

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NIKKEI STYLE

米国の「できる人」は、日本人が抱くイメージとこんなに違う!――。在米29年の日本人女性起業家、岩瀬昌美さんが自らの経験から、米国企業の意外な「現場」を紹介した新書「できるアメリカ人 11の『仕事の習慣』」(日経プレミアシリーズ)。そのなかから、「できそうに見える」ことに殊更こだわる米国ビジネスパーソンの「実態」を取り上げた第3章「できる人は見た目が10割」を抜粋、紹介します。初回は「『できそうに見える』ことの重要性」についてです。2回目の「スーツに個性は不要! ビジネスでは『信頼感』を優先」も合わせてお読みください。




■「できそうに見える」ことが重要

私がアメリカで起業して間もない頃の話です。在米30年の日本人作家A先生とスタバで雑談していると、こんなことを言われました。

「君は仕事ができそうに見えるから、ここではきっとうまくいくよ」

言われた瞬間は、なんのことやら、さっぱり理解できませんでした。さすがに作家だけあって、変わったことをおっしゃるなあと。大学院はふたつも出てるし、MBAももってるし、キャリアもそれなりにある。「できそうに見えるんじゃなくて、本当にできるんだけどなあ……」などと、不遜なことを考えていました。

それから15年がたったいまでは、先生の言葉の意味を正確に理解しています。アメリカにおいて「仕事ができそうに見える」ことが、どれだけ重要か。私の会社がまがりなりにも続いてきたのは、そのおかげだと言って過言じゃありません。

アメリカのビジネスでは「相手からどう見られるか」が、実際に仕事ができるのと同じぐらい、いや、それ以上に重要なのです。これも能力と言っていいでしょう。

初対面の人に自分の実力を知ってもらうのは難しいですよね。もし私がこんな自己紹介をしたとしたら、どう感じますか?

「初めまして、岩瀬と申します。私は大学院を出て、アメリカでは誰もが憧れるブルーチップ(優良企業)のAT&T本社で働いていました。もちろんMBAをもってます……」

そんな調子で延々としゃべり続けたら、「勘違い人間?」と思われて終わりです。私だって、間違いなくそう感じると思います。実力を印象づけるどころか、嫌な印象を与えるばかりです。

だから、言葉で説明するのではなく、まずは外見で伝えるのです。できるアメリカ人は例外なく、ルックスに気をつけています。この章では、できる人の外見の問題を扱いましょう。

■第一印象には二度目がない

起業までの10年間、私はアメリカ企業に勤めていましたが、そこで思い知ったことがあります。マルチカルチュラルの世界では「見た目による印象」が、日本とは比べものにならないほど大きいということです。

アメリカの社会は、人種も民族も文化も言語も宗教も違う人々が、さまざまな国から移住して成立しました。あまりに多種多様な人がいるため、日本のように微妙な部分まで阿吽(あうん)の呼吸で伝わることがありません。もっとわかりやすく伝える必要がある。

だから、外見が重要になってくるのです。自分がどういう人間か、一瞬で理解してもらうために。

アメリカにはこういう言葉があります。

There is no second impression.

第一印象には二度目がない。ビジネスが成功するも失敗するも、いちばん最初の印象次第です。一度しかないチャンスを絶対に逃してはいけません。

日本でも第一印象は重要でしょうが、同質性の高い国内ビジネスでは、外見オンリーで判断されませんよね。雑談のなかでどこの大学を出たか、どの会社で働いたかという話題でも出れば、先方は徐々に印象を軌道修正してくれます。

しかし、マルチカルチュラルの世界では、そこまで微妙な差異を共有できません。会社名や大学名を聞いたって、それがどの程度の評価を受けている会社・大学なのか、よその国の人は知らないのですから。それゆえ、いちばん最初の印象で手っ取り早く理解してしまう。第一印象の重要性は、日本の比ではないのです。

■米国に「ボロは着てても、心は錦」はない

日本では「ボロは着てても、心は錦」なんて言われますが、それに相当する言葉はアメリカにありません。日本の場合、ボロを着ている自分を誇る気分すらあるのではないでしょうか。もう正反対です。

また日本では、「汚いけどおいしいラーメン屋さん」が話題になったりしますよね。店が汚いほうが、かえって客の期待感が高まることすらある。これもアメリカではありえません。「汚い店はまずい」がアメリカでは常識なのです。

アメリカではレストランの入り口にAとかBとかいう評価が掲げられています。ほとんどアポイントなしで保健所が衛生検査に来て、点数をつけるのです。Aが最高で、Cが最低。CどころかBの評価でも、アメリカ人は入るのを嫌がります。どんなにおいしかろうが、まずは見た目が重要なのです。

岩瀬昌美
 広告代理店MIW Marketing & Consulting社長。南山大卒業後、サンディエゴ州立大修士。三洋電機初の女性総合職として入社。カリフォルニア州立大ロングビーチ校経営学修士(MBA)。Kang&LeeAdvertising、AT&T本社などを経て現職。アサヒビール、ヤクルトなどの米国での広告戦略などをサポート。

以下の記事もあわせてお読みください。
第2回 スーツに個性は不要! アメリカのビジネスでは「信頼感」を優先
第3回 ビジネスの装いは戦略だ! 米国人は外見で自分を知らせる
第4回 手本は三浦カズ 「スーツに着替えてコンビニ」に学べ
第5回 朝8時、なぜ米国の「できる男」はジムにいるのか?

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