2017/12/12

記事

いってみれば、投信はおまけです。お客さんの本当の願いは投信の購入を通じて社会に貢献したいとか、もしくは将来のお金の不安を解消したい、といったことです。ということは、私たちが売るべきは投信ではなく「投資文化」なんですね。

これまでの証券会社や銀行は投信という金融商品のみを売ってきました。会社自体にブランドがあってコマーシャルでみんなに認知してもらって、各支店の人たちはそのブランド価値を背景に商品を売りに行く。

私たちもそれを否定しているわけではありません。ですが、投信はあくまでおまけで、投資という文化を売らなくてはならないのです。私たちは投資の「意義」を説いていこうと社員全員に伝えています。するとありがたいことに、だんだんとそれに共鳴してくださるお客さまが増えてきたのです。

投資とは未来を信じること

ロケットの話に戻ります。彼らが手掛けている事業は、まさに私たちが伝えていきたいものです。長い時間と莫大な費用をかけてもロケット打ち上げは失敗するかもしれません。ですが、夢を描く、未来を信じる、というそのプロセスこそが、ワクワクして楽しいものなのです。それこそが投資の文化です。

このコラムでも何度も述べてきたことですが、投資とは未来を信じることです。私たちはロケット打ち上げプロジェクトに参画させていただくことで、より多くの人と本当の意味での投資文化を分かち合いたいと考えています。今から来春が楽しみです。

先日、著名コピーライターの糸井重里さんと対談しました。そこでおまけの話もしました。糸井さんは17年3月、ウェブサイト「ほぼ日刊イトイ新聞」を運営する「ほぼ日」を株式上場しましたが、きっと同じように考えているのではないかと思ったからです。

ほぼ日の会社としての売り上げは「ほぼ日手帳」が多くを占めていますが、これは実はおまけで、本当に伝えたいのは糸井さんの理念や世界観なのではないか、と。糸井さんは深くうなずいていらっしゃいました。私たちも投信文化を伝えるために投信販売を頑張ろうと思います。

藤野英人
 レオス・キャピタルワークス社長兼最高投資責任者。1966年生まれ。早稲田大学法学部卒。90年野村投資顧問(当時)に入社。ジャーディンフレミング投資顧問(当時)とゴールドマン・サックス・アセット・マネジメントを経て、2003年レオス・キャピタルワークス創業。15年10月社長就任。明治大学非常勤講師なども務める。