全国50島の味 隠れ家風の空間で堪能
「離島キッチン」福岡店
壱岐、隠岐、奄美大島――。主食からデザート、飲み物まで全国約50島の離島料理が海を渡らずに堪能できる。島で調理を行う料理も一部あり、食材はもちろん味付けも島の料理を再現している。
福岡・天神の国体通りから歩いて10分ほどの路地裏。瓦屋根の門をくぐると古民家風の建物が見えてくる。街のにぎわいからは離れた隠れ家のような空間が広がる。
メニューは日替わりで10種類ほどの料理が食べられるランチプレートの島御膳(1800円)が人気だ。ぎっしり中身が詰まった「八丈島 ムロアジメンチカツ」、甘辛い味付けで豚肉ともやしがよく合う「対馬 とんちゃん焼き」なども注文が多いという。
飲み物でも島の味を追求。つまようじにも使われる落葉樹クロモジを使った「隠岐島 ふくぎ茶」は一口飲むと香ばしい風味が口中に広がる。島特産の焼酎や日本酒も豊富に取りそろえている。
全国で4店舗を展開し、福岡は2店舗目。店内では離島関連の書籍やポスターを貼るなど情報発信としての役割も果たしている。福岡店の松本隆宏マネージャー(39)は「料理を通じて、島の魅力を伝えたい」と力を込める。
鹿児島県の硫黄島の祭りで使われる仮面「メンドン」を飾るなど内装でも離島気分を味わえる。忙しい大人の息抜きにはぴったりだ。
(藤田翔)
〈りとうきっちん ふくおかてん〉福岡市中央区今泉2の1の75の1電話092・406・4151
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