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入試1カ月前からは朝型学習に ダイエットは禁物 精神科医の和田秀樹・国際医療福祉大学大学院教授に聞く

2017/12/10

受験本番まで1カ月 合格するには=PIXTA

受験本番まであと1カ月余り。年が明ければ、中学、高校、大学と入試の季節を迎える。就活生にとっても春は勝負の時期だ。不安が高まり、体調を崩したり、試験本番でケアレスミスしたり、実力を十分出せない人も少なくない。相撲ではないが、「心技体」を整え、合格という二文字を手にするにはどうしたらいいのか。受験生だけでなく、ビジネスパーソンにもプラスになる対処法について、受験指導者の第一人者で精神科医の和田秀樹・国際医療福祉大学大学院教授に聞いた。

■灘高1番でもプレッシャーはある

「人間ですから、誰にだってプレッシャーで失敗することはあります。僕の高校で1番だった男子生徒も大学の共通1次試験(現在の大学入試センター試験)で大失敗した」。和田氏はこう振り返る。出身校は灘高校、東大理科3類に合格して医学部に進んだ。1番の同級生は、その年の1次試験で予備選抜がなかったため、東大の2次試験を受験でき、挽回して同じく理3に合格した。今は研究者になっているという。

東大工学部4年の男子学生は、「父親からインフルエンザをうつされ、東大2次試験の2日目に39度以上の熱が出ました。もうダメかと思いましたが、運良く受かりました。部活でからだを鍛えていたので体力を維持できたのだと思います」と明かす。

2人は何とか志望校に合格したが、「地方から慣れないホテルに宿泊して寝付けず、試験でケアレスミスを連発した」(40代の女性会社員)などの理由で志望校に不合格となった人も少なくない。本番前に「心技体」を整えておかなければ、最後の栄冠を手にすることは難しい。

■朝型学習に ダイエットは禁物

「受験生は誰でも不安になります。1カ月前になると、まず生活のリズムを改善した方がいい。夜型学習から朝型に変えるべきですね。起床して頭がもっとも活性化するには3時間ぐらいかかりますから」と和田氏は指摘する。仮に試験が9時半スタートだと、朝6時半に起床しなくてはいけない。「急に朝型に変えると体調を崩しやすいので、1日5分ずつ早く起きるようにします。すると12日間で1時間早くなる。勉強や仕事を効率よくしたいなら、『早寝、早起き、朝ご飯』といいますよね」と和田氏。精神のバランスを保ち、体力を維持するためには朝食による栄養補給も欠かせないという。

脳からは、やる気を起こしたり、精神を安定させたりする様々な神経伝達物質が各器官を通して分泌されるが、それがうまく出るような習慣を心がける必要がある。不安感を解消する物質は「セロトニン」。目が覚め、脳がさえる物質は「ドーパミン」。いざ、勝負という時にやる気を出すのは「ノルアドレナリン」で、いい睡眠に導くのが「メラトニン」だ。

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