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聖夜までの期間を楽しむ 日本のクリスマスマーケット

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NIKKEI STYLE

日増しに冷え込む空気の中、町を歩けば暖色系のきらめく明かりに思わず心が引かれる、クリスマスイルミネーションの季節がやってきました。この時期、日本でも開催されるようになったクリスマスマーケットは、近づく聖夜へのワクワク気分がぐっと盛り上がるイベント。本場の味と早めのプレゼントを探しに出掛けませんか。

◇  ◇  ◇

クリスマスマーケットは、アドベントと呼ばれるクリスマスまでの約4週間、ドイツをはじめヨーロッパの各地で開催される伝統的なお祭りです。町の広場などがクリスマスらしい装飾やイルミネーションで彩られ、クリスマス準備用品や飲食の屋台が出てにぎわいます。

筆者は昨年、ドイツ各地のクリスマスマーケットを巡り歩きました。ケルン、フランクフルト、シュツットガルト、ニュルンベルク。グリューワイン(ホットワイン)やホットチョコレート、名物のマッシュルームの食べ比べなど。寒い中で味わう屋台の温かい料理がこんなにもおいしいと人生で初めて感じた体験でした。本場のクリスマスマーケットはとにかく規模が大きい。町中に突如、遊園地やスケート場がつくられるのもクリスマスマーケットの時期ならではです。

ドイツのクリスマス用品専門店が限定出店 六本木ヒルズ

日本の首都圏で楽しめるクリスマスマーケットといえばまず浮かぶのが六本木ヒルズ(東京都港区)。今年で開催11回目になる「六本木ヒルズクリスマスマーケット2017」では、11月25日から12月25日までの間、大屋根プラザで11店舗が約2000種のクリスマス雑貨や本格的なドイツ料理を提供します。

会場ではこの期間だけ、ドイツのクリスマス用品専門店「ケーテ・ウォルファルト」がクリスマス雑貨を販売します。ケーテ・ウォルファルトはロマンチック街道沿いのローテンブルクや、ベルリン、ニュルンベルク、フランスやベルギーなどに10店舗を展開する人気店。この1カ月間だけ日本でも購入できるとあって、店内は平日でも客があふれています。

ほかには、シナモンやクローブ、スターアニスなどスパイスの香りの付いた雑貨を扱う「ラスプ スパイスデコレーション」や、繊細なハンドメードのガラス細工製品の「ジョイラッククラブ」などに注目。ちょっと早めのクリスマスプレゼントを探してみたくなります。

食の店舗では、「マーカスのクリスマスカフェ」の黒ビールで煮込んだドイツ風ビーフシチューがおすすめ。さらにドイツといえばソーセージ。「ケーニッヒ」ではドイツの伝統的製法によるソーセージが楽しめます。クリスマスマーケットの定番ともいえるグリューワインは、スパイスやフルーツなどを加えて温めた甘いワイン。体が温まります。

マーケットの開催(店舗営業)時間は午前11時から午後9時まで(金・土・12月24日は午後10時まで)。冬場のドイツの雰囲気を楽しむには、夕暮れ時以降がおすすめ。さらにこの時期、六本木ヒルズのけやき坂通りや毛利庭園などには120万灯のイルミネーションが輝きます(12月25日まで。時間は場所によるが午後11時まで)。

港に立つ巨大ツリーとドイツのグルメ満喫 横浜赤レンガ倉庫

横浜の人気スポット、横浜赤レンガ倉庫でも「クリスマスマーケット in 横浜赤レンガ倉庫」を12月25日まで開催中。今年はイルミネーションが美しいドイツ・ケルンのクリスマスマーケットをイメージしています(開催時間は12月15日までが午前11時~午後10時、12月16~25日が午前11時~午後11時。飲食はどちらも30分前がラストオーダー)。

会場の海側には約12メートルの本物のモミの木を使ったクリスマスツリーが飾られ、写真撮影をする人でごった返しています。夜は海の上にぽっかり浮かぶ月とツリーのコントラストが最高に美しく、ライトアップされた光のトンネルをくぐりながらのそぞろ歩きは気持ちが上がります。

今年は飲食や雑貨など24のヒュッテ(木の小屋)が出店。ちょっとおなかがすいたら、「アルトマルクト」でクリスピーなデニッシュ生地のお菓子「クラップフェン」(600円)はいかがでしょうか。控えめな甘さのホイップクリームにメープルシロップがいいアクセントです。

「伝統!フィリップおじさんの手づくりグリューワイン」(700円)など、グリューワインはどの店舗でも人気。さらに、冬のドイツでは一般的に飲まれているというホットビールも試してみたい。温かいビールは意外なおいしさで、ソーセージやシュニッツェルなどの伝統的料理にもよく合います。アルコールが苦手な人は「ホットアップルナッツティー」(500円)はいかが。香ばしくてちょっぴり甘く、ナッツ感もしっかりあります。

東京・日比谷公園の噴水広場では、今年が3度目となる「東京クリスマスマーケット2017」を12月15~25日に開催(午前11時~午後10時、飲食・雑貨の販売は午後9時30分まで)。期間中は飲食23店舗、雑貨12店舗が出店。ドイツから来日する楽団のパフォーマンスやゴスペルのライブ、キャンドルやスノードームを手作りするワークショップなどが開催されます。

(ライター 大崎百紀)

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