マネー研究所

タスヴェリ

老後の備え、いくら必要? 巣鴨と渋谷で聞いてみた 人生100年時代が現実に

日経ヴェリタス

2017/12/8

お年寄りでにぎわう東京・巣鴨でアンケートを実施した
日経ヴェリタス

 長生きするお年寄りが増えてきたな、と実感することが多くなった。記者の祖父も、この夏に92歳になったがまだまだ元気だ。友人や同僚に聞いても、90歳以上のお年寄りが身近にいる人が意外に多かった。それもそのはずだ。日本人の平均寿命は毎年延び続け、2016年時点(厚生労働省調べ)で男性は81歳、女性は87歳という。

 ただ、この数値はあくまで平均の数値。厚労省の簡易生命表から計算すると、60歳の男性の4人に1人は90歳まで、女性は4人に1人が95歳まで長生きすることになるから、もっと驚きだ。

 私は今、28歳。簡易生命表をみると、同年齢の女性の平均余命は約60歳とある。そして28歳の女性の2人に1人は90歳まで、4人に1人は95歳まで生きる計算になる。95歳の自分なんて、ちょっと想像できない。けれども人生90年、いや100年時代といっても決して言い過ぎとは言えなくなってきた。

 長生きすればするほど、気になるのはお金のこと。80歳や90歳になると、働いて収入を得るのも難しくなる。体が弱ると病気も心配だ。退職してからの老後の生活に、いくらかかると思うのか。お年寄りが集まる東京・巣鴨と、若者でにぎわう東京・渋谷でそれぞれ25人の人に聞いてみた。

■巣鴨では「月20万円でも何とかなる」

 最初に訪れたのは「おばあちゃんの原宿」と呼ばれる、巣鴨地蔵通り商店街(東京・豊島)。通りを行き交うのは、ほとんどがお年寄りで、通りには和菓子店や、赤い下着が店頭にならんだ衣料品店などが立ち並ぶ。

 25人のお年寄りに「退職後の老後資金はいくら必要だと思うか」とアンケートを行った結果、最も多かったのは「4000万~6000万円未満」で約半分にあたる12人が選んだ。続いて「6000万~8000万円未満」が6人、「2000万~4000万円未満」が5人だった。

 回答も具体的な内容が多かった。「2000万~4000万円未満」との回答を選んだ60代男性は、「夫婦で、月約20万円でやりくりしている」という。健康に気をつければ、貯金と年金で「あと20年は暮らせる」と語ってくれた。

マネー研究所新着記事

ALL CHANNEL