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あなたが正当に評価されないワケ 足りない+αとは?

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日経ウーマンオンライン

上司から指示されたことを、忠実にこなしているのに、ちっとも感謝されないし、評価もしてくれない。あなたはそんなふうに思ったことありませんか? もしかしたら、ただ「指示されたことだけ」をやっているのではありませんか?

あなたが正当な評価をしてもらえないワケは?

つい最近、個人セッションをしたBさんのご相談は、こういうものでした。

「私は、上司から指示されたことに忠実に対応しています。なのに、少しも感謝されないし、正当な評価をしてもらえていないんですけど……。これって、私のせいなのか、上司が悪いのか? もう転職したほうが良いでしょうか?」

上司の指示に従って一生懸命に働いているのに、感謝されず、評価してもらえないなんて……。あぁ、確かに、それはむなしいですよね。それに、何だか自分一人で空回りしているような気にもなってきますよね……。

そういうときは、まず自分のやっていることが、「正しい努力」か「ズレた頑張り」なのかを考えてみましょう。

今回のBさんの場合は、「上司から指示されたことに忠実に対応している」ということなので、決して自分勝手な方向に向かってズレた頑張りをしているわけではないようです。これは、具体的なお話を聞いて、そう判断しました。

とはいえ、どうやらBさんの仕事のやり方にも問題があるようです。

では、仕事を頼む側である上司の立場では、部下のことをどのように見ているでしょうか?

ここでは、いったん視点を切り替えて、上司の側の声を聴いてみましょう。

上司の立場から部下を見てみると

「今どきの社員は、みんなこんな感じなんだろうか……」

ある会社のプロジェクト会議に参加するため、少し早めに会議室に入ってみると、プロジェクトリーダーをしているC部長がガッカリとしたご様子です。どうしたのかと聞いてみると……。

「午後イチの会議に使う資料を人数分コピーして会議室に置いておいてほしい、と頼んだんですよ。そしたらね、コピーはしてあるんだけど、ページ通りに並んでいないし、きちんと製本されていない。これじゃぁ、説明する人が不便だろうって、想像力が働かないのかな」

C部長が手に持っている資料は、表紙など主なページはA4タテ型。それとは別に、A3ヨコ型の図表が何種類か、ただコピーされた状態で会議室のテーブルに積んであります。どうやらC部長は、A3ヨコ型の大きな図表は折りたたんで挟み込み、全ページをA4タテ型でキッチリ製本されていることを期待していたようです。

これが、仕事を頼んだ側の「期待水準」です。

上司の立場からすれば、部下にしてほしい行動をすべて一つひとつ言葉にして伝えるわけではありません。

実際に言葉に表して頼むのは、「これだけ言えば、あとは自分の頭で考えて対応できるだろう」と思うレベルであり、「最低水準」です。

上司が部下の仕事を評価する基準

上司の目で見て、部下の仕事は次のような評価になります。

(1)最低水準に満たない

最低水準に満たない仕事には、「役に立たない」「足りない」という評価。これはもう、お説教の対象です。

午後イチの会議に使う資料のコピーを頼まれたのに、それを忘れてランチに出かけちゃったら怒られますよね。これが頻繁に起こる人は、「困ったちゃん」「未熟者」というレッテルが貼られてしまうでしょう。

(2)最低水準は超えたが、期待水準に届かない

最低水準は超えたが、期待水準に届かないレベルの仕事は、「指示した通り」であり、仕事として給料を払っているんだから「やってもらって当然」。

こういう対応をしている部下に対しては、「指示したことしかしない人」「いちいち細かく指示しないと動けない人」という意味で、ややマイナス評価です。

コピーを頼んだら、文字通りコピーしかしない。ただ会議室にコピーされた紙が積んであるだけ。心情としては、「残念な」「がっかり」「イマイチ」という感じでしょう。

(3)期待水準を超えた対応

期待水準を超えた対応には、「よく気が付いたね!」「いやぁ、ありがたい!」というプラス評価で、感謝や賛辞の言葉が自然に湧いて出ます。

今回のケースなら、コピーした後に、A3ヨコ型の大きな資料を折りたたんで綴じこみ、ページ順に並べ替えて製本する。さらに、これからプロジェクト会議が始まると分かっているのだから、席に1部ずつ配っておく。このくらいのことをしておけば、「さすが、よく気が付く人だ」と自慢の部下になるでしょう。

こういう+α(プラスアルファ)なサービスを日々積み重ねている人が、いわゆる「デキる人」です。

もしかすると、今回コピーを頼まれた社員Dさんは、「コピーを頼むなんて、私は雑用係じゃないのよ!失礼ねぇ!ムキーッ!」と思って、最低限のことをやり、頼まれた要件を終えたつもりかもしれません。(私は昔、こんなふうに思い上ったアホ社員でした…。反省)

しかし、会議で使う資料をきっちり仕上げられないDさんは、上司であるC部長にとって「彼女には、まだ会議で自分がプレゼンすることをイメージできていないんだな」というガッカリ評価になります。彼女は、これで次回プレゼンテーションできるチャンスを逃してしまったのです。

実は、あと一歩というところでチャンスを逃す人って、案外とこういう残念な理由があるのです。

このように、上司の「期待」をレベルに分けて考えてみると、あなたは、いつもどのレベルの対応をしているでしょうか?

ここで、ご相談者Bさんの話に戻しましょう。

まさか、「指示されたことだけ」で終わらせてない?

Bさんはいつも「上司から指示されたことに、忠実に対応しています」と言うのですから、文字通りに受け取れば、「最低水準は超えている」けれど、「期待水準には届いていない」レベルの仕事をしていると考えられます。

これでは、上司の側から見れば、がっかりな対応。それを毎日のように繰り返していたら、「いちいち細かいことまで指示しないと動けない部下」という評価に落ち着きます。

感謝や賛辞などうれしいフィードバックがもらえないのは、当然でしょう。上司から部下に対する評価は、こういう小さな対応の積み重ねで決まっていきます。

さて、ではこのBさんが上司からのマイナス評価を返上するには、どうすればいいでしょうか?

実は、上司に自分の存在感と有能さをアピールするのに有効な、とっておきの方法があります。それは……。

好印象を勝ち取る「プチ提案」のススメ

上司に自分の存在感と有能さをアピールするのに有効な、とっておきの方法。それは、「プチ提案」です。

仕事をする中で、日ごろから感じているちょっとした疑問や問題。それに対して、自分なりに「どうしたら、現状より良くなるか?」を考えて、具体的なアイデアを出してみましょう。それを、ミーティングで意見を言えるタイミングや、メールや報告書で提案してみるのです。

提案といっても、いきなり100億円の売り上げにつながるような大げさな提案ではありません。もっと気軽に考えましょう。毎日の仕事が、ほんのちょっと楽にスムーズになるようなアイデアで十分です。

歓迎される提案、嫌われる提案

このときに、「良い提案だ、ありがとう!」と言ってもらうには、5つの条件があります。

(1)会社や所属部署の目標・予算に沿った内容であること

(2)お客様や社内の人たちに迷惑が掛からないこと

(3)個人的でエゴイスティックな要求ではないこと

(4)現状のやり方を否定・批判し過ぎないこと

(5)具体的で実行可能なこと

ここで勘違いしてほしくないのですが、従業員としての権利を主張するのは、(3)に反するので、提案ではなくワガママな要求です。そんなことを言えば、「迷惑な人」扱いになりますから、ご遠慮くださいませ。

また、いくら良い提案でも、現状のやり方をネガティブに批判し過ぎると、同僚や先輩から心情的に支持されにくくなりがちです。あくまでも、爽やかに提案してみましょう。

一般的に「良い提案」とは、自分だけに都合の良い案ではなく、すべての関係者(ステークホルダー)にとって喜ばしいアイデアです。それが、価値ある提案。

ぜひ、そういうアイデアを時々「プチ提案」として、上司や先輩にしてみましょう。「仕事に関して、よく考えている人ですね」「会社のための貢献意欲がありますね」という好印象につながります。これが継続的に続くと、「デキる人」への近道です。

なお、提案しても必ず採用されるとは限りません。却下されてしまってもムクれることなく、何度も繰り返しプチ提案し続けていきましょう。

そして同時に、上司の期待水準を超えられるよう、イメージを働かせながら仕事をすることも、意識してみましょう。

その前向きで積極的な姿勢は、必ず良い評価につながりますから。

キャサリン門田
 キャリア・イノベーション協会代表理事、経営コンサルタント、キャリアカウンセラー。本業である経営コンサルタント業務のかたわら、多くの人のお悩み相談に乗っている。心理学、経営戦略理論を駆使したアドバイスは、キャリア、お金、人間関係、恋愛・結婚・離婚、天職など幅広い分野をカバーする。今秋から魂が輝く生き方を指南する「薔薇色仕事塾」「天命IDEA塾」を主宰。

[nikkei WOMAN Online 2017年11月28日付記事を再構成]

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