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地方発ヒット 「行かないとわからない」で人は動く

日経トレンディ

2017/12/13

日経トレンディ

2017年も地方からさまざまなヒット商品が生まれた。どこにいてもモノは手に入る今日、「あの地域に行かないとできないこと」を人々はいかに渇望していたか。それを如実に示すような商品がヒットにつながった。

■食と芸術の祭典に26万人

「行かないと得られない体験」が得られるのが、宮城県石巻市を中心に開催された「リボーンアート・フェスティバル2017」。市内の施設だけでなく、海岸や林などさまざまな場所に、50点以上の立体的なアート作品を展示。来場者はバスなどで移動しながら、石巻の風景とともに作品を楽しむ。全部見るには2~3日必要だ。併せて80組以上の音楽家が日替わりでコンサートを開催した他、国内外の有名シェフ約30人が、牡鹿半島の食材を使った特別料理をふるまうという仕掛けも用意。東日本大震災の被災地でもある人口約15万人の街に、51日間で延べ26万人が訪れる、現代アート展としては異例の成功を収めた。

■『君の名は。』聖地の人気は衰えず

映画の場面やロケ地を訪れる「聖地巡礼」も、体験型の一つ。岐阜県飛騨市では、16年に大ヒットした映画『君の名は。』の勢いが続いている。DVD・ブルーレイ発売直後の夏休みとなった17年8月には、過去最高の1万4500人が訪れた。「口噛み酒」をモチーフとした渡辺酒造店の日本酒「蓬莱 聖地の酒」なども好調だ。アニメ映画関係では、『この世界の片隅に』の広島県呉市、『ひるね姫~知らないワタシの物語~』の岡山県倉敷市にも多くのファンが訪れている。

瀧が聞き込みをした気多若宮神社前
瀧が三葉を探して着いた飛騨古川駅

■ツアーバスまで水戸岡デザイン

JR東日本・西日本が相次いで始めた豪華な周遊観光列車の「クルーズトレイン」も話題の一つ。「豪華な車両を使う」という流れはバス観光にも及んでいる。神姫バスツアーズの「ゆいプリマ」の車体は、JR九州の「ななつ星in九州」と同じく、水戸岡鋭治氏が率いる「ドーンデザイン研究所」のプロデュース。定員18人というぜいたくぶりで、日数が長いツアーほど「疲れない」と人気だ。20回以上参加したリピーターもいるという。

■商店街やテーマパークを活性化

日経トレンディが「地方発ヒット」企画の「大賞」に選んだのは「リアル人生ゲーム」だ。

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