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金利高めの定期預金 主にネット経由で、普通預金も 預入額には上限ありが主流

2017/12/5

PIXTA

 そろそろ冬のボーナスが支給されます。株式や投資信託などのリスク商品ではなく、元本保証がある預金で着実に資産を蓄えたいと思います。少しでも高い金利を提示している商品はないでしょうか。

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 日銀のマイナス金利政策の影響で、個人の預金金利はゼロに近い水準に張り付いている。メガバンクの1年物の定期預金金利は現在年0.01%。一度、振り込みなどの手数料が発生するだけで、利息分が消し飛んでしまう可能性がある。

 一部の銀行や信用金庫は新規顧客の獲得などを目的に、比較的高めの預金金利を設定している。100万円を1年間預けた場合、仮に年0.2%だと利息は1600円弱(税引き後)になる。預入金額などに条件が付いてる商品が多いが、円ベースの元本保証を求めるなら検討対象になる。

 一部の地方銀行はインターネット支店で高めの預金金利を出している。トマト銀行のネット専業店「ももたろう支店」は「スペシャルきびだんご定期預金」を扱っている。金利は年0.25%で、1人100万円が上限。ネット支店なので全国どこからでも口座をつくれる。実際、県外の利用者が65%を占めるという。

 愛媛銀行のネット専業店「四国八十八カ所支店」の「だんだん定期預金」は預入金額が100万円のみだが、金利は年0.3%だ。

 一部の信用金庫でも、ネット経由で預け入れると金利が高くなる設定がある。岡崎信用金庫の1年物定期はネット経由だと0.15%。窓口(0.125%)やATM(0.13%)で預け入れるより高くなる。

 オリックス銀行の3年物定期の金利は年0.3%。預入金額100万円以上という条件付きだが、今後3年間は金利がほとんど上昇しないと考えるなら検討の余地がありそうだ。

 普通預金でも高めの金利を出す銀行がある。イオン銀行はクレジットカード機能などが付いた年会費無料の「イオンカードセレクト」に加入すれば、金利が0.1%になる。ファイナンシャルプランナーの風呂内亜矢氏は「出し入れ自由の普通預金で高めの金利は注目に値する」と話す。

 これらの金融機関は一般的にネットで申し込み、本人確認の必要書類などを送付して口座をつくる。申し込みから預け入れまで2週間程かかることがある。

 冬のボーナス獲得のためキャンペーン金利を用意する銀行も少なくない。年利表示は高めでも「1カ月物」「3カ月物」など短い期間の定期預金がある。受け取れる利息は年利よりも小さいことに注意が必要だ。

 銀行の預金商品の中には投資信託などとのセット商品や、複雑な金融工学を使った「仕組み預金」などもあり、これらはより高い金利が設定されていることが多い。ただし、元本を下回るリスクがあることを理解した上で商品を選びたい。

[日本経済新聞朝刊2017年12月2日付]

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