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「幻のサブレー」 母の味、娘のパリ修業で磨きかける

2017/12/4

 デパートのイベント出展、ネット販売、週末だけの限定ショップなどで人気を博していたフランス菓子店「Maman et Fille(マモン・エ・フィーユ)」が2017年7月、満を持してリアル店舗をオープンした。

Summary
1.ネット販売、期間限定の人気ショップが実店舗をオープン
2.イチ押しは「幻のサブレー」と呼ばれる「フレンチビスキュイ」
3.焼きたてマドレーヌはおやつにお薦め

 場所は、神戸市、阪急電鉄御影駅から徒歩で約5分ほどのところ。山手幹線沿いに構えた店は、白い塀が遠くからでもひと際目を引く。

白い塀が遠くからでもひと際目を引く店舗外観

 店内には、床にイタリアから取り寄せたタイルが敷かれ、シャンデリアが下がっている。パリのパティスリーのような格調高い雰囲気で、自然と背筋が伸びるような空間だ。しかし、店内に漂う甘く香ばしい焼きたてのお菓子の香りに、訪れる人からは笑みがこぼれる。

 店名の「マモン・エ・フィーユ」は、フランス語で「母と娘」という意味。お菓子作りが大好きな母のもと、それを食べて育った娘の松下奈保さんがオーナーとなって店を始めたことに由来する。

 奈保さんは、母親の愛情込めて手作りするお菓子作りのスピリットを受け継ぎ、さらに13年間パリのル・コルドン・ブルーで学んだ製菓技術を加えて、お菓子作りに励む。特に素材にこだわっており、「シンプルで素朴な焼き菓子も、上質のバターや卵などを使うことで、味わい深くなります」と言う。

 例えば、日本産の発酵バター、フランス・ゲランドの塩「フルール・ド・セル」、英国ウェッジウッドの紅茶、マダカスカルのバニラなどを入手し、材料への妥協は決してない。

 そんなこだわり精神で作ったお菓子は、看板商品の「フレンチビスキュイ缶」(写真下)のほか、実店舗を構えてから始めた「マドレーヌ」、冷蔵ケースに並ぶ「レーズンサンド」や「ショコラクラッシック」などを取りそろえている。

「幻のサブレー」と呼ばれている「フレンチビスキュイ」

 「フレンチビスキュイ」は「幻のサブレー」と呼ばれていて、サクサクとした歯ごたえとともに発酵バターの香りが口いっぱいに広がる贅沢な一品。

 昔ながらのレシピに基づいて作っており、フランスのエスプリを感じるすてきな缶入り。蓋を開ければ、手作りのため微妙に形や焼き色が違うほほえましい様子に、誰もがにっこりする。

 手土産にはもちろん、自分用にもほしくなる。プレーン味のほか、夏場は爽やかなレモン風味のシトロン味を出していたが、寒い季節はジンジャー味を用意している。

実店舗のオープンをきっかけに新登場した「マドレーヌ」は3種類ある

 実店舗のオープンをきっかけに、新商品として登場したのは「マドレーヌ」(写真上)。3種類あり、早くも「フレンチビスキュイ」と人気を二分する存在となっている。

 一つは、香りのよい日本の発酵バターとバニラビーンズパウダーを使った「発酵バターとバニラ」。もう一つは、フリーズドライのフランボワーズを生地に混ぜ込み、フランスの上質な濃縮ローズウオーターを上がけした「ローズフランボワーズ」。三つ目は、ゲランドの塩を入れた「発酵バターと塩の華」。

 いずれも出来たてのほの温かさも魅力だ。「実店舗だと、『焼きたて』の幸せ感もお客様に味わってもらえるのがいいですね」と奈保さんも話す。

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