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ビジネス街の書店をめぐりながら、その時々のその街の売れ筋本をウオッチしていくシリーズ。今回は定点観測している紀伊国屋書店大手町ビル店だ。ナイキ創業者の自伝『SHOE DOG』が、ここでも好調な売れ行きを示している。その一方で、刊行が相次いでいる異次元緩和政策をめぐる本が、どれもよく動いているという。やはり大手町では金融関係の本への注目が高い。そんな中、高い注目を集めていたのは、20年前に自主廃業した山一証券社員のその後をルポした元新聞記者のノンフィクションだった。

会社消滅、社員たちはどう生きたか?

その本は清武英利『空あかり 山一證券"しんがり"百人の言葉』(講談社)。著者の清武氏は元読売新聞の記者。それよりも「清武の乱」で読売巨人軍の球団代表兼ゼネラルマネジャーを解任されたことで有名だろう。その後、ノンフィクション作家として活動し、山一の清算業務に当たった人々に焦点を当てた『しんがり 山一證券 最後の12人』で講談社ノンフィクション賞を受賞した。そこでは書き切れなかったことを、もう一度元山一社員やその家族を訪ね歩き、まとめたのがこの本だ。

著者は山一破綻を「日本の終身雇用と年功序列の時代が終わったことを告げる悲劇」ととらえる。「そこから再出発せざるを得なかった人々のドラマは容易には描ききれない」という。

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