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場の空気を読みすぎる自分 「いい人」をやめるには?

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日経Gooday(グッデイ) カラダにいいこと、毎日プラス

「学生の頃からおとなしい性格で、自己主張が苦手。職場でもいつも場の空気を読んで意見を言ったり、ふるまったりしているので、気疲れしてしまうことがある。そんな自分を変えるにはどうしたらいいだろう」。これは化粧品メーカーに勤務するWさん(36歳)の悩みです。解決の方法を帝京平成大学現代ライフ学部教授の渡部卓さんに伺いました。

◇  ◇  ◇

日本には、伝統的に集団の「和」を大切にする文化が根付いています。相手の意をさりげなく読み取って、先回りして対応する「おもてなし」などもその象徴といえるでしょう。

しかし、近年は社会でも企業でもダイバーシティが推進され、変化の時代を迎えています。海外では自分の意見を主張するのは当たり前のことで、時に議論を戦わせながらも、理解や信頼を深めていきます。そうした文化が日本でも知られるようになったことで、自己主張ができなかったり、周囲に合わせたりすることをよしとしない風潮も生まれています。アドラー心理学を紹介した『嫌われる勇気』(岸見一郎・古賀史健 著、ダイヤモンド社)が100万部を超えるベストセラーとなったのも、相談者のように、いつも周囲に気を使ってしまう「『いい人』をやめたい」と考える人が多い表れかもしれません。

「空気を読める自分」を肯定してみる

場の空気を読み取って、その時々で適切な発言や行動ができることは長所といえます。そのようなさりげない気遣いをしてくれる人がいることで、職場の雰囲気が和やかになり、気持ちよく仕事に取り組めている人もいることでしょう。まずは「空気を読んでしまう自分」と否定するのではなく、「空気を読める自分」と肯定してみてください。

このような相談を受けたときにそう伝えると、それだけで「無理に自分を変えようとしなくてもいいんだ」と安心される方もいます。そう思えたなら、今の自分の長所を伸ばしていけばいいと思います。

ただし、場の空気を読みすぎて、自分の意思や感情を抑え込んでばかりいると、気疲れして、ストレスもたまります。それがいつしか鬱積して、怒りとなって突然爆発してしまったり、うつ状態を引き起こしたりすることもあります。

ですから、場の空気を読むことで気疲れする、「本当はこう思っているのに……」「こうしたいのに……」という葛藤があるなど、ストレスの自覚があり、「苦しい」と感じるときは、対処していくことも必要です。

職場以外で過ごす時間をつくる

職場の人間関係に気疲れを感じているときは、人が多い都会や街を離れて、自然が豊かな場所で過ごすと、ストレスが癒やされます。普段SNSを利用している人は、そこでのやりとりも離れてみましょう。気のおけない仲間とだけ、クローズドのやりとりをしている場合はいいのですが、中には職場の人や取引先の人などともつながっていて、思うようなコミュニケーションが取れなくなっている場合もあります。見れば気になってしまうものなので、デジタルオフ(デジタル機器の電源を切るなどして、接触を断つ)しておくのがいいでしょう。

日頃は会社中心の生活を送っている人は、自分の好きなことや興味のある分野のコミュニティに参加してみるのもお勧めです。できればそれは、仕事とはかけ離れていることのほうがいいでしょう。いってみれば、名刺交換をしないで付き合えるコミュニティです。人間関係が仕事中心になっていると、企業文化や職場の雰囲気、業界の暗黙のルールなどに染まってきて、それに合わせなければと思う心理が働きがちです。

私の公務員の知人は、休日は地元での音楽活動にいそしんでいます。保守的な職場で実直に働く彼も、地元で音楽を愛する仲間との親父バンドを楽しむ彼も、どちらも彼であることに変わりはなく、どちらのほうが良い・悪いということもありません。自分の好きなこと、興味のあることという共通項があるコミュニティでは積極的にコミュニケーションが取れますし、職場とはまったく違った価値観に触れることで、視野を広げることもできます。

「アサーション」で自信をつける

周囲を優先して、自分の意見や意思をなかなか伝えられないという人は、「『NO』と言えない自分 上手に脱却するには」でご紹介した「アサーション」のスキルを身につけていくといいでしょう。アサーションとは、自分を優先しつつも、相手への配慮も忘れないコミュニケーションの手法です。

場の空気を読みすぎてしまう人が「アサーション度チェック」をやってみると、おそらく自分よりも他者を優先する「ノン・アサーティブ(非主張型)」に当てはまると思います。これを「アサーティブ(自他尊重型)」な自己表現ができるように、「アサーティブな断り方の例」のステップを参考にして、普段のコミュニケーションに取り入れてみてください。

また、周囲の意見を聞いたあとに、「私はこんなふうに思います」と、自分を主語にした意見を言う練習もしてみるといいでしょう。相手の意見が自分とは違ったとき、「それは違うんじゃないでしょうか」などと異を唱えるのはハードルが高くても、相手はそう考えているのか、そういう考え方もあるのかと受け止めたうえで、「私はこう思います」と伝えることは、練習次第で言えるようになるはずです。

このようなトレーニングで少しずつ自信がつけば、場の空気を読みすぎることなく、相手も自分も大切にしたコミュニケーションが取れるようになっていくでしょう。

【まとめ】

・「空気を読める」ことは長所だと受け入れる

・ストレスを強く感じるときは、職場を離れた自然やコミュニティで過ごす時間をつくる

・「アサーション」や「私は」を主語にして話すなどのトレーニングで自信をつける

【渡部卓 働く人の心のコンディショニング術】

部下への怒りが爆発寸前 「ホ・オポノポノ」で冷静に

森林浴で体験 ストレスに効く「4つのR」

仕事のストレス減らす クイック・アンド・ダーティー

渡部卓
 帝京平成大学現代ライフ学部教授、ライフバランスマネジメント研究所代表、産業カウンセラー、エグゼクティブ・コーチ。1979年早稲田大学卒業。米コーネル大学で人事組織論を学び、米ノースウエスタン大学ケロッグ経営大学院でMBA取得。複数の企業勤務を経て2003年会社設立。職場のメンタルヘルス対策、ワークライフコーチングの第一人者。著書に「折れない心をつくる シンプルな習慣」(日本経済新聞出版社)など。

(ライター 田村知子)

[日経Gooday 2017年11月20日付記事を再構成]

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