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リーダーのマネジメント論

2017/12/19

リーダーのマネジメント論

「社員には『生産性を上げろ』というより、『ラクする方法を考えようよ』と言ったほうがやる気も出ます」

谷田氏は「怠け者は、ラクしたいから必死に考える」と話す

「とりあえず失敗しようが何かやらせてみる。たとえ、表面的にはなんとかうまくいったとしても、やってみる過程で何かしら『嫌だな』と思うことって必ずあるんです。それを見逃さないことですね。私が気付けば、そこを徹底的に突っつく。すると芋づる式に問題が『見える化』されてくるので、それを一つひとつ解決していく。その流れを繰り返す中で、ふとした瞬間に新しいアイデアが浮かんできたりします」

「私の役割としては、社内を回って『去年と同じやり方してるんじゃないの?』と問いかけをしたり、ちょっとでも『あれ?』と思うことがあれば、なんでそんなことになっているのか芋掘りをしたりしてみる。その後の修正は現場に任せて、時々フォローアップするという感じですね」

チャレンジする姿勢、見せて巻き込む

――新しいビジネス展開を考えられる人材を育てるため、特に意識していることはありますか。

「チャレンジする姿勢を自分自身が見せて、あなたたちもできるよね、というのを繰り返すしかないと思っています。タニタ食堂にしても、メーカーなのに飲食業という全く畑違いのところに出ていくなんてやめたほうがいいと最初は社内で大反対されましたが、そこにあえてチャレンジしたわけです」

「自分が社長室にどっかり座って、『何か新しいことやれ』と指示するだけじゃダメで、自ら動いてやってみせる。さらにやる気のある若手を、例えば秘書だとか自分に近いポジションに据えて、どんどん巻き込んでいくようにしています」

「タニタの行動指針の最初にある言葉は『人生万事因己』(じんせいばんじおのれがもと)です。他責の心を捨て、自ら進んで状況を改善し、周囲に影響を与えていきましょうと。部下ができないのを『あいつはダメだ』と批判してないで、自分自身の指導方法を見直そうよというのは、常日ごろから言っています」

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