「社内を説得するために、コンサルタントとして働いた経験を活かして綿密な事業計画書を作り、最悪失敗した場合、どの程度の赤字で収まるのかまでしっかり試算しました。結果、予想以上にうまくいって、今ではタニタ食堂は全国で10店舗を展開するまでに成長しています」

「日本の医療費を適正化する」が目標

――タニタ=健康というブランドイメージが確立したことで、他社とのコラボも増えましたが。

リニューアルした「丸の内タニタ食堂」

「いま『タニタ食堂監修』のコラボ商品は10種類以上。マルコメさんの味噌・味噌汁シリーズや一袋で主菜と副菜が作れる調理キット、森永乳業さんの100kcalデザートシリーズ、『ばかうけ』で有名な栗山米菓さんのおつまみシリーズなどかなりバラエティーが広がっています」

「でも、ロイヤルティーで儲けるビジネスはしないと決めているんです。コラボ商品に関しても、ただタニタの名前で売れればいいわけではなく、タニタの考え方や食堂で実践していることをいかに商品の中に落とし込むか、真剣に考えています。レシピ本が売れた時も、シリーズ2冊目からは印税を2桁にしようという話もあったんですが断りました。せっかくのチャンスにもうけ損なった、という批判もありましたが、私としては『タニタはそこでもうけようとしているんじゃない』いうメッセージを内外に伝えたかったんです」

次のページ
赤字解消しようとしたら、新ビジネスに
ブックコーナー ビジネス書などの書評はこちら