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ネット銀、優遇制度広がる ATM手数料の無料化など 顧客ランクに応じ、キャッシュバック比率なども

2017/11/28

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 インターネット専業銀行に口座をつくろうと考えています。最近、各種の手数料を引き上げる銀行が増えてきたという話を聞きますが、ネット銀行はどうなのでしょうか。

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 ネット銀行では優遇制度を拡充したり使いやすくしたりする動きが広がっている。預金や住宅ローンの残高などに応じて決まるランクによって、ATMの手数料や他行への振込手数料が一定の回数無料になるという仕組みだ。

 ソニー銀行は1月、外貨預金の利用者が対象だった優遇制度を投資信託の購入者も使いやすくした。例えば、投信を月5万円以上積み立てると「シルバー」のランクを獲得できる。

 ランクが上がるごとに外貨預金をする際にかかる「為替コスト」が下がったり、外貨定期預金金利が上がったりする。もちろん、ランクが上がれば他行への振込手数料の無料回数も増えていく。

 また、VISAの加盟店で利用できるデビットカード「ソニーバンク・ウォレット」の利用者向けの優遇もある。利用額に応じて受けられるキャッシュバック比率は国内では通常0.5%だが、ランクに応じて1~2%に引き上げる。海外ATMで現地通貨を引き出す際にかかる手数料も1~5回無料になる。

 住信SBIネット銀行は4月、取引状況に応じて現金に交換できるポイントがたまる制度を刷新した。給与受け取りや外貨積み立てなどでもポイントがたまるようにしたほか、ランクアップの条件の一つである総預金残高を「月末100万円以上」から「同30万円以上」に引き下げた。

 同行の場合、預金残高だけでなく、利用商品の種類が多いほどランクが上がっていくのが特徴。8月からはロボアドバイザーの利用もランク判定の対象にしたほか、VISAデビットカードの利用額が月3万円以上になると2種類の商品を利用したと見なすなど、優遇の対象を広げている。

 多くのネット支店があるスルガ銀行も8月、ATMの利用手数料の優遇制度を刷新した。やはり、円預金またはローンの残高に応じて4つのランクに分けたのが特徴だ。

 ネットバンキングの利用や年金受け取りをしていることが条件だが、残高が20万円以上あれば「1ツ星」ランクになり、自行の時間外と一部の提携ATMの手数料が月3回まで無料になる。従来は特定のサービスを利用しない人は時間外手数料を負担する必要があった。

 各行ともランクが上がるほど優遇幅が広がるため、メインに使う銀行は絞った方が有利になる。住宅ローンを借りる際などは、金利が横並びなら優遇制度を調べてみるのも一案だろう。

[日本経済新聞朝刊2017年11月25日付]

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