銀行株が紙切れ、中国株で取り返し

「日経ヴェリタス」創刊以来の名物コラム。毎回1人の個人投資家を取り上げ、その人の投資歴の泣き笑いを赤裸々に紹介しています。
今回はしばごさん(41) 柴犬が好きで趣味は旅行。座右の相場格言は「人の行く裏に道あり、花の山」

96年~

しばごさん 素材株は面白い。調べるほど味わい深い

父が株をやっていた影響で、20歳のときに株を始めた。マネー雑誌の話をうのみにし、新潟中央銀行(当時)と、住宅資材のナイス日栄(現すてきナイスグループ、8089)に45万円ずつ投資した。ところが新潟中央銀は3年後に経営破綻。株は紙切れになったが、父の教えはただ一つ、「信用取引はするな」。20年後の今でも父の戒めを守りつづけ、借金してまで株を買ったことはない。

2002年~

父が中国株でもうけたと知り、自分も中国株投資を始めた。現地の銀行や高速道路、保険といった社会インフラ銘柄を選んだ。もくろみは的中し、300万円の元本が倍になった。その一方で日本株の成績はトントンとさっぱり。ライブドア株を買ったことは後悔している。

14年~

勤めていたポータルサイト大手を辞め、「専業主夫」生活に入る。妻は株をやらないが、私の投資に理解を示している。自分は短期売買を繰り返す「デイトレーダー」ではない。一度買った株は1カ月以内に売らないことにしている。まるでばくちのような外国為替証拠金取引(FX)もやらない。

17年

今年は株で300万円ほど稼いでいる。最も貢献した銘柄はシリコンウエハーのSUMCO(3436)。株価1000円前後で買い、2100円をつけた先月20日ごろに売り切った。同じくSUMCOに投資していた父は、800円で買って1800円で売ったという。自分も父も早く売り抜けてしまったが、今回は自分の辛勝かもしれない。来年はバイオベンチャーのスリー・ディー・マトリックス(7777)で稼ごうと考えている。

父と顔を合わせるのは年に4~5回。株くらいしか話題はないが、親子で縁台将棋を指すように、いつまでも「この銘柄はああでもない、こうでもない」と語り合っていたい。

[日経ヴェリタス2017年11月19日付]

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