Men's Fashion

スウォッチ傘下「ハミルトン」 原宿に世界初の旗艦店

時計

「18~25歳の新規顧客層を開拓」ドラCEOに聞く

2017.11.26

腕時計世界最大手スウォッチグループ(スイス)傘下のハミルトンが、グローバル旗艦店の1号店となる直営路面店を東京・原宿に開いた。ロケーションに選んだのは高級ブランドが立ち並ぶ表参道ではなく、「ウラハラ(裏原宿)」。ファッション感度の高いアパレル店や雑貨店が立ち並ぶ通称「キャットストリート」だ。

「ハミルトン ブティック 東京 キャットストリート」の正面には「H」の意匠をあしらった=東京都渋谷区

ハミルトンは1892年に米国で創業。1957 年に世界初の電池式時計として発表した「ベンチュラ」は三角形の独特なフォルムで知られ、エルビス・プレスリーも愛用したという。現在は「ブレゲ」「オメガ」などを有するスウォッチグループ傘下で、中価格帯ブランドと位置づけられる。

18日に開店した「ハミルトン ブティック 東京 キャットストリート」は2階建て延べ床面積約100平方メートル。メンズとレディースの全300タイプ以上のアイテムを取りそろえた。1階は販売フロアとして、2階にはブランドの歴史についてのライブラリーコーナーを設けた。

建物正面にはブランドを印象づける「H」の意匠をあしらったほか、エントランスの吹き抜けや内装などは、ニューヨークのロフトスタイルと日本の伝統建築の融合をコンセプトにデザインしたという。

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なぜ世界初の旗艦店をキャットストリートに開いたのか。来日したハミルトン・インターナショナルのシルバン・ドラ最高経営責任者(CEO)に聞いた。

シルバン・ドラCEO

――立地の選定理由を教えてください。

「まずハミルトンにとって日本は売り上げの14%を占め、イタリア、米国と並ぶ非常に重要な市場です。さらにキャットストリートは、世界のどこの街も似通い、特徴がなくなってきているなかで、同一化せず、独特な雰囲気を持ち、独自のカルチャーがある特別な場所だったからです」