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買い物でためたポイントを「運用」 投信のほか株でも 異なる企業間の交換は手数料に注意

2017/11/21

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 買い物などでためたポイントで投資体験ができるサービスが増えたと聞き、関心を持っています。どのような特徴があるのですか。

◇  ◇  ◇

 クレジットカードの利用などでたまったポイントを金融商品で「運用」できるサービスが拡大している。2016年末にクレディセゾンがカードのポイントを投資信託で疑似運用できるサービスを開始。17年にはインヴァスト証券や楽天証券が参入した。

 セゾンや楽天などは自社発行ポイントが運用対象なのに対し、最近はIT(情報技術)系ベンチャー企業が他社のポイントを使って投資体験ができるサービスに乗り出している。

 年内にサービスを始める予定のSTOCKPOINT(ストックポイント、東京・千代田)はポイントが特定の企業の株価と連動して増減する。まだ公表していないが、当初5~6銘柄で始まる予定だ。

 サービスを利用するにはまず、サイバーエージェントの「アメーバブログ」内や広告閲覧などでためられるポイント「ドットマネー」をストック社の「ストックポイント」へ交換する。

 すると交換時に選んだ銘柄の株価に応じてストックポイントが増減し始める。操作はスマートフォンのアプリでできる。投じたポイントが1株分に達すれば本当の株式と交換できるが、所定の証券会社に口座を開設する必要がある。

 株価が下がったときにさらにポイントを投じてもいいし、逆に株価上昇でストックポイントが増えたら、元のドットマネーに戻して取引を「手じまう」という手もある。大越信幸社長は「対象銘柄や交換元のポイントの種類は順次、拡大していく方針」と話す。

 10月末にはトラノテック(東京・港)が提携ポイントを交換して投資信託を購入できるサービスを始めた。交換元のポイントはクラウドソーシング大手、リアルワールドが運営するポイント。同社のサイトでアンケート回答などをすることでためられる。取引口座の開設が必要だがポイント交換などの手続きはアプリでできる。

 トラノテックはクレジットカード決済額などのおつり相当額を投資へ回す投資サービス「トラノコ」を運営している。おつりだけでは物足りない利用者はポイントで運用額を上積みできる。同社も交換対象ポイントを拡大していくという。

 異なる企業間でポイントを交換する場合は一定の手数料が発生するケースがあることは知っておきたい。例えば、リアルワールドのポイントをトラノコに投資する時の交換比率は98%。1000ポイントで980円分の投資ができる。ストックポイントも交換時に実質的な手数料が必要になる見通しだ。セゾンなど自社発行ポイントの運用とは異なる点なので注意しておきたい。

[日本経済新聞朝刊2017年11月18日付]

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