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10月の投資信託 利益確定で5カ月ぶり資金流出超に 毎月分配型からの資金流出が鮮明

2017/11/25

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 10月の投資信託市場では、資金動向が5カ月ぶりに流出超に転じた。QUICK資産運用研究所によると、設定額から解約額を差し引いた市場全体の資金流出入額は1000億円の流出超だった。株式相場の急速な上昇を受け、国内株式型を中心に解約が増加した。

 国内株式型は2カ月連続の流出超となった。流出額は2584億円と9月に比べ838億円増加した。10月の日経平均株価は月間で8%上昇し、史上初の16日続伸も記録した。海外の機関投資家などの買いが膨らんだ一方、国内の個人投資家の間では相場の過熱に対する警戒感が広がり、いったん利益を確定する動きが優勢になった。

 個別では、日経平均との連動を目指すインデックスファンドからの資金流出が目立った。国内株式型の流出額上位には「インデックスファンド225」(日興アセットマネジメント)や「MHAM株式インデックスファンド225」(アセットマネジメントOne)、「三菱UFJインデックス225オープン」(三菱UFJ国際投信)などが並んだ。

 複利効果が得にくいことなどを背景に、毎月分配型の投信からの個人資金の流出が鮮明になっている。10月末時点で、QUICK資産運用研究所が持つデータで遡れる2008年以降では初めて国内の追加型株式投信の純資産総額に占める割合が50%を割り込み、48.9%まで低下した。先進国債券型のうち非投資適格債に投資する投信は10カ月ぶりの流出超に転じ、流出額上位には「フィデリティ・USハイ・イールド・ファンド」(フィデリティ投信)など毎月分配型が目立った。

 分配金引き下げに対する警戒感から、海外REIT型からの資金流出も加速している。流出額は1164億円と1月(1202億円)以来の高水準だった。個別では「新光US-REITオープン」(アセットマネジメントOne)などから資金が流出した。

 一方、海外の株式に投資する投信は、最近の上昇基調を背景に先進国、新興国を問わず、先高期待による個人資金の流入が勢いを増している。19日に設定し、堅調な利益成長が見込まれる米国の中型株に投資する「ダイワ/ジャナス米国中型グロース株ファンド」(大和証券投資信託委託)は、為替ヘッジありと為替ヘッジなしの両コースの合計で378億円の資金を集めた。新興国を対象とする投信では「野村インド株投資」(野村アセットマネジメント)が引き続き人気だった。

(日経QUICKニュース)

[日本経済新聞朝刊2017年11月18日付]

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