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「公演行けず」「痴漢冤罪で弁護士」 ミニ保険多彩に

2017/11/26

 楽しみにしていたコンサートに行けなくなった。スマホを道ばたに落として割ってしまった――。日常生活の中で「意外とよくある」状況だろう。こうした事態に対応するきめ細かな保険商品が相次いで登場した。一定の金額を補償し、日常にある「惜しい」「悔しい」気持ちも和らげる。保険金は原則1千万円以下の少額短期保険(ミニ保険)のいまを点検した。

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 「懸賞に当たったみたいだった」。福岡県の自営業、柿本疾土さん(50)は振り返る。10月、安芸の宮島への家族旅行は台風で大雨に見舞われた。それでも落胆ばかりでないのは、ジャパン少額短期保険(東京・千代田)の「お天気保険」に加入していたためだ。

 この保険は、旅行中の一定の時間帯に0.5ミリ以上の雨が降り続ければ宿泊料金などを戻す。商品開発のきっかけは「ちょっとした不幸もちょっとした幸せに変えたい」(同社の杉本尚士社長)という思い。柿本さんは掛け金が多めだったこともあり、宿泊代全額が戻ってきた。

 残念な気持ちを多少なりとも和らげる保険は旅行以外でもある。AWPチケットガード(東京・品川)の商品もその1つ。主力の「チケットぴあ・チケットガード」は、一定の要件を満たせばチケット代金を返金する。高額なオペラやクラシックコンサート、子供向けのイベントなどで利用する人が多いという。

■16年度収入815億円

 もちろん悪用を防ぐ目的もあり、保険金を受け取るには「急用」であることを申請し、認定してもらうことが必要だ。体調不良の場合なら診断書、宿泊を伴う出張が理由ならばホテルの領収書や各種証明書などが必要になる。

 少額短期保険の2016年度の収入保険料は815億円。15年度に比べ12%増と3年連続で2桁の伸びとなった。ニッチでもきめ細かくを合言葉に各社とも品ぞろえを拡充。日本少額短期保険協会によると、ミニ保険を提供する会社は11年から20社増えた。通勤電車内のあるリスクに備える保険まで登場している。

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