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使わなきゃ損! 個人型DC iDeCo

DC専用投信、保有者の含み益20%超 5年連続で実績 QUICK資産運用研究所 高瀬浩

2017/11/22

 2017年1月からすべての現役世代が加入できるようになった個人型確定拠出年金(DC、愛称iDeCo)。その本格的普及には「成功体験がカギ」という声が多い。DCは01年秋の制度発足以来、既に16年が経過するが、加入者の損益の実態はどうなのか。DC専用の投資信託を購入した保有者全体のリターンを推計したところ、平均で20%以上のプラス状態が既に5年続いていることがわかった。リスクを取って購入した投信の含み益が拡大すれば、DCの普及を後押ししそうだ。

■DC専用投信の平均リターン、13年以降20%超続く

 1年以上の運用実績があり、DCのみで投資可能な専用投信について、保有者全員の平均リターンを推計してみた。ファンド設定以降の日々の基準価格と購入口数、解約口数を基に、17年9月末時点での各ファンドの保有者全員の「平均購入単価」を算出。平均購入単価と現在の基準価格を比較することで、保有者全体の平均リターンを求めた。これにより、保有者全体として含み益なのか、含み損なのか元本に対するリターンを知ることができる。

 併せて、DC専用が登場したのは00年4月なので、これ以降に設定されたDC専用以外のファンド全体の平均収益率と比較した(グラフA)。DC専用ファンド保有者は9月末時点で、元本に対し平均でプラス24%の含み益を出している。一方、DC専用以外の方は平均で10%弱の含み益にとどまる。

■専用投信は積み立て投資の効果が期待できる

 グラフで過去の年ごとの推移を見ると、DC専用の保有者平均リターンが20%を超す状態は、13年以降かれこれ5年続いている。年を追うごとに元本が積み上がっていくため、元本にリターンを掛け合わせた「含み益の絶対額」は年々拡大していることになる。DCの運用資産の半分以上は預金や保険商品などリスクを取らない「元本確保型」が占めるが、リスクを取ってファンドを購入しているDC加入者の多くがDCに入ってよかったという「成功体験」を実感し始めているのではないだろうか。

 DCの投資手法は基本的に毎月、投資タイミングを計らずに一定金額での投信購入をコツコツと継続する。いわゆる定時定額の「積み立て投資」である。「高値では少ない口数、安値では多くの口数」を購入するのが特徴で、高値づかみを回避し、買値を低く抑える効用が期待できる。

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