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コンサート動員力 三代目が1位、嵐や関ジャニ∞は?

日経エンタテインメント!

2017/12/19

バンドではベテラン勢が強さを見せる。Mr.Childrenに次ぐのは、結成30年を迎えるGLAY(18位)。年間通してホールやアリーナを回るツアーで合計43公演を開催し、上位20組の中では最多公演数を記録している。その次につけたのが、デビューから約10年が経つ伸び盛りの中堅バンド2組。20位のONE OK ROCKは1月に発売したアルバム『Ambitions』が33万枚を突破。2月から5月にかけて自身最大のアリーナツアー16カ所32公演を行った。UVERworld(21位)は、ホール&アリーナツアーに加えて、11年にスタートし、年々会場規模を拡大する男性客限定のコンサートを、さいたまスーパーアリーナで開催した。

■試金石となる有明アリーナ

17年の上半期のコンサート動員数は、大規模会場の閉鎖などもなかったため1987万人と、16年同期と比べて4%アップした。16年は「2016年問題」と呼ばれる都市圏のコンサート会場不足が話題となり、上半期に関東では横浜アリーナとさいたまスーパーアリーナ、関西では大阪城ホールが一時改修に入り閉鎖されたという経緯がある。

そして2020年の東京オリンピックに向け、これからまた正念場を迎えるという。コンサートプロモーターズ協会事務局長の今泉裕人氏は、「都心でアクセスのいい国立代々木競技場の第一・第二体育館が、17年の7月から19年の5月まで改修に入り、日本武道館も18年9月からオリンピックが終わる20年9月まで使用できません」と厳しい現実を語る。

ただ暗い話ばかりではない。沖縄や香川、佐賀などでアリーナクラスの会場の建設が予定されており、東京オリンピック後は全国的に大規模会場が増加する流れにあるのだ。そしてこれをチャンスと捉え、コンサート会場としても使いやすい施設になるよう、コンサート団体が設計段階から関わっていく取り組みがなされている。

その代表例が20年の東京オリンピックに向けて建設中の有明アリーナだ。コンサートプロモーターズ協会顧問の山本幸治氏は、「会場の床を木製ではなくコンクリート製にしたり、グッズが販売できるスペースを会場内に確保してもらうよう、コンサート団体とスポーツ団体がともに話し合いながら進めています」と言う。他にも、ライブ用の機材を積んだ巨大トラックが複数台駐車できるスペースを確保することも、リクエストしているという。

有明アリーナをモデルケースに、今後建設予定の施設でもコンサート団体の声が反映されていけば、より多くの人がコンサートを楽しめる環境が生まれそうだ。

調査基準
●2017年1月1日~12月31日までの、主要アーティストの単独公演をピックアップ。 
各会場のチケットが完売したと仮定し、弊誌が設定した収容人数を合計して、「コンサート動員力」とした。 
●上記期間に開かれる有料の国内単独歌唱公演が対象。複数アーティストが出演する公演(ゲスト・前座は除く)やフェス、握手会、学園祭などは対象外とした。 
●歌唱がメインのファンクラブイベント(有料)はカウントする。 
●「めざましライブ」のようなパスポート付きのコンサートはカウントの対象としない。 
●10月中旬時点で公式発表されていない公演は含まない。

(ライター 中桐基善)

[日経エンタテインメント! 2017年12月号の記事を再構成]

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