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近江牛にご飯、ふなずしで酒 滋賀、都心にアンテナ店

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NIKKEI STYLE

滋賀県は10月29日、首都圏に向けた情報発信拠点「ここ滋賀」を東京・日本橋にオープンした。

東京メトロ東西線・銀座線の日本橋駅の真上、日本橋交差点に面する、都内でも一等地と言えるこの場所は、実は滋賀県にゆかりが深い。向かいのコレド日本橋は、近江商人をルーツに持つかつての百貨店・白木屋の跡地。現在でも、高島屋や西川産業など、近隣には近江商人ゆかりの企業が軒を連ねる。

さらに近年、長崎県や富山県が近くにアンテナショップを開業、三重県や奈良県、山梨県、山口県など多くの地方自治体のアンテナショップが徒歩圏内にある。「アンテナショップ巡り」にも絶好の立地だ。

首都圏ではなじみが薄いが、滋賀県は関西圏の胃袋を支える農業県として知られる。豊かなコメと日本酒が「ここ滋賀」のセールスポイントになる。お茶の生産地でもある。また、滋賀県といえば琵琶湖、ふなずしなどは全国的な知名度も高い。近江牛も、全国にその名が知られるブランドだ。そうした「滋賀の味」や工芸品などを一堂に集めて、その魅力を発信する。

フロア構成は、1階が物販のショップで、滋賀県の特産品約1000アイテムを扱う。ショップ奥には、総合案内「SHIGA's CONCIERGE」もある。レジカウンターは地酒バー「SHIGA's BAR」を兼ねており、バータイムになるとショップの一部もバーに早変わりし、20時のショップの営業終了後23時まで営業する。

2階のレストラン「日本橋 滋乃味(じのみ)」では、近江牛やビワマスを使った料理を提供。3階にはイベントにも使えるテラスもある。

まずレストランをチェックしておこう。

店の看板には「琵琶湖の恵み」「滋賀の地酒」「近江牛」「発酵いろいろ」の4つのテーマが掲げられている。まず近江牛を味わってみよう。

近江牛は、約400年の歴史を誇る牛肉のブランドだ。明治以前の日本では、牛や豚などの肉食が禁じられていたことはよく知られる。しかし全く食べていなかったわけではなく、滋賀県の彦根や岡山県の津山などで「薬食い」や「養生食い」、つまり精をつけるためと称して牛肉が食べられてきた。これが、近江牛のルーツだ。

「神戸牛」「松阪牛」などと並び称される高級ブランド牛は、ランチでも食べられる。「近江牛定食」は2800円。弱火でじっくり加熱した近江牛に滋賀県産をメインに野菜を添えた。コメどころの滋賀だけにご飯も県産米。この日は、1階のショップでもアピールしていた特A米、みずかがみだ。

ショップでは、霜降り肉も扱うが「近江牛定食」では赤身を提供する。しっかり火が入っていながらレアの食感を失っていない赤身は、かみしめるとうまみがあふれる。肉本来の持ち味を楽しむためには、塩やわさびなどシンプルな味付けがうれしい。

口の中に広がる牛肉のうまみが、みずかがみの新米のほどよい粘りとまろやかな甘みと合わさると、もう止まらなくなる。

コメは1階の地酒バーでも味わえる。塩むすびから創作おにぎりまで、様々なおにぎりがカウンターに並び、好みのものを選んで注文できる。天候の良い日には、ショップの外側からも注文できるため、近江米のおむすびを手に日本橋を散策、なんてことも可能だ。

ご飯をおいしくする漬物は、滋賀県産の日野菜。細長い形をしているがカブの一種だ。ピンクの美しい色合いと心地よい酸味がご飯を口に運ぶ箸を後押しする。

そうそう、ガラス張りの店内では、ぜひ窓外の眺めも楽しみたい。中央通りも永代通りも幅広く視野に入る眺めは一見の価値がある。

地酒や琵琶湖、発酵は1階のショップにおりて確認しよう。

ふなずしは、琵琶湖の恵・ふなを発酵させた、滋賀県を代表する味だ。琵琶湖のニゴロブナの子持ちを塩漬けにした上でご飯に漬け込んで発酵させる、いわゆる「なれずし」だ。なれずし特有の強いうまみが魅力だが、強い発酵臭も伴うため、好き嫌いが分かれる食品でもある。

「ここ滋賀」では、そんな個性的な味を「おためし」で味わうことができる「おためし鮒寿し」が人気商品になっている。まずは味を確かめてから、好みに合えばもっと大きなものを買ってもらおうという仕組みだ。

赤こんにゃくも滋賀県らしい食材として人気が高い。赤く着色されたこんにゃくは、一見「辛み」を想像させるが、味は普通のこんにゃく。冠婚葬祭になどでも食べられるおめでたい味だ。安土桃山時代、織田信長がこんにゃくを赤く染めさせたのがルーツと言われている。「ここ滋賀」では、刻んで味付けされた「味付赤こんにゃく」の人気が高いという。

また、人気商品の一つに「とうふこんにゃく」がある。字面そのままとうふの成分が入ったこんにゃくだ。刺し身こんにゃくのように薄切りにして付属のたれをつけて食べる。

ご当地パンとして人気が高い長浜市木之本にある「つるやパン」のサラダパンも、第1、第3金・土曜日の限定ながら販売する。コッペパンにはさまれているのは、マヨネーズであえたたくあんだ。地元では高い人気を誇るだけに、問い合わせも多いという。

コメどころならではの日本酒は、店内に常温、冷蔵ともにずらり取りそろえる。買って帰ってふなずしで一杯、というのは酒好きには垂ぜんのシチュエーションだろう。一方で、夜の地酒バーも「ここ滋賀」のセールスポイントの一つだ。せっかくなので、店内で滋賀の酒を味わってみよう。

地酒バーは、20時を過ぎてショップが閉店すると、照明が暗くなり、まさにバーの雰囲気に変身する。おすすめは「滋賀の地酒のみくらべ4種」。1100円で店頭にある県内各地の地酒から好みで4種類選んで飲むことができる。

酒蔵の場所や名前を記した地図が用意され、飲み終えた酒にはスタンプを押してくれる。近江牛の生ハムや湖の魚のつくだ煮などをつまみながら杯を重ねれば、東京に居ながらにして滋賀の酒蔵巡りの雰囲気が味わえる。

信楽焼などの工芸品も販売しており、これまで首都圏では気軽にふれあうことのできなかった滋賀県の魅力に幅広く接することができる。ロケーションも絶好なだけに、前を通りかかったらぜひのぞいてみるといいだろう。

(渡辺智哉)

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