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灘とひと味違う甲陽学院 在野精神で起業家続々 甲陽学院中学・高校の今西昭校長

2017/11/26

兵庫県西宮市にある甲陽学院高校

関西屈指の中高一貫の私立男子校、甲陽学院中学・高校(兵庫県西宮市)。しかし、同じ通学圏に日本最強の進学校といわれる灘中学・高校が存在するため、「灘にあと一歩の子が行く学校」といわれることも。だが、日本を代表する優れた起業家が次々誕生。古くはアスキーを創業、米マイクロソフトの幹部も務めた西和彦氏、最近ではマネーフォワードの辻庸介氏やアストロスケールの岡田光信氏などを輩出し、あまたの進学校の中でも異彩を放っている。西宮にある甲陽学院高校を訪ねた。

■阪神間の高級住宅街の山の上に高校

西宮の市街地を通り抜け、きつい上り坂を車で進むと、道の奥まったところから甲陽学院高校が姿を現した。マネーフォワードの辻氏が「毎日が登山。夏はみな登校するだけで汗だくになり、上半身裸で授業を受けることもあった」と振り返るほどだ。

甲陽学院は中高一貫校には珍しく中学と高校が別の場所にある。中学は西宮の海岸に近い住宅街のど真ん中。山の手にある高校とは5キロほど離れているが、周辺は夙川や芦屋など関西随一の高級住宅街だ。

甲陽学院高校から見下ろせる、緑あふれる西宮の市街地

同校のOBでもある今西昭校長の案内で校内を歩いていると、授業終了の鐘が鳴り、私服姿の生徒がおしゃべりをしながら、ぞろぞろと廊下に出てきた。校長を目の前にしてもかしこまるそぶりも見せず、中には教科書を頭の上に載せた格好で歩くなど、おどけた様子で脇を通り過ぎて行く生徒もいる。

今西校長は、「良くも悪くもおっとりして和気あいあいとした気質は、昔から変わっていません。俺が俺がというタイプは少なく、そこがよいところでもありますが、逆に物足りないとご指摘を受けることもあります」と笑顔で話す。

■卒業式の名物は「乱入」

そんな和気あいあいとした甲陽学院生らしさをいかんなく発揮するのが、名物の卒業式だ。毎年、簡素で粛々とした公式の卒業式が終わりに近づくころ、何人かの卒業生が大きな掛け声と共にお約束の「乱入」。そこから、卒業生が企画運営する卒業式第2部が始まる。物まね、コント、コスプレなど軽いノリ。時間は公式の卒業式より長い。

「(東京大学や京都大学など国公立の)大学の2次試験の前ですが、仲間との最後の思い出作りの一環として、この日のために一生懸命準備するようです」(今西校長)。最近は京大の「コスプレ卒業式」が話題だが、甲陽学院の卒業式が源流との説もあるという。

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