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また遮音性が低いAirPodsはボリュームを上げないと音楽を聞きづらいし、電車の車内で音量を上げるとシャカシャカ音が漏れる。一方、WF-1000Xはノイズキャンセルでボリュームを上げる必要がなく、しかもカナル型なので音漏れもしない。

遮音性の低いAirPodsは周囲の音が聞こえるから安全という面もあったが、ノイズキャンセリングのWF-1000Xは、本体ボタン一つで外音を取り込む機能も備えている。

イヤホンL側のボタンを押すと「外音取り込み」に切り替えられる
ノイズキャンセル関連の設定をできる「Sony Headphones Connect」

装着して街や駅を歩いていても、音楽の音量を上げすぎなければ車の走行音や人の話し声なら聞き取れる。駅のアナウンスを聞き取る、コンビニで買い物をする程度の会話なら、外音取り込み機能があれば問題ナシだ。

携帯性やペアリングの簡単さはAirPods

携帯性やバッテリー駆動時間もチェックした。基本スペックとしてAirPodsは本体5時間、WF-1000Xは本体3時間なのでAirPodsが一枚上手。完全ワイヤレスイヤホンの付属品である充電ケースも、AirPodsとWF-1000Xで並べてみるとサイズ差がかなりあり、WF-1000Xのほうが大きい。

AirPods(手前)とWF-1000X(奥)の充電ケースを比べた

WF-1000Xの充電ケースはスーツの胸ポケットには収まるが、厚みもあるので少々格好悪い。ただし、パンツのポケットに入れるスタイルなら問題ナシ。カバンに入れて持ち歩くつもりなら、どちらも大差ない。

スーツの胸ポケットに入れた状態。親指の位置がポケットの底なので収納自体は問題なし

WF-1000Xの充電ケースは大きいぶん、バッテリー駆動時間が長いかというとそうでもない。WF-1000Xは本体のみ3時間、充電ケースに入れると6時間なのに比べて、AirPodsは本体のみ5時間、充電ケースに入れると24時間以上駆動できる。バッテリー関連は、あらゆる面でAirPodsが上だ。

なお、AirPodsを使っていて魅力と感じるのはペアリングの手軽さ。アップル自慢の「W1チップ」のおかげで、iPhoneの近くに置くだけで、接続の確認画面が表れる。またiPadやApple Watchなど複数のアップル製品への接続も簡単だ。一方、WF-1000XのiPhoneへの初回ペアリングは、イヤホン左側のみをケースから取り出し、iPhoneの設定画面のBluetoothの画面を開いてセットアップする必要がある。ただし、2度目以降はiPhoneのBluetoothがオンの状態で充電ケースから取り出すと自動で再接続する。

AirPodsならペアリングはワンタッチで済む
WF-1000Xのイヤホン左のみを取り出しBluetooth設定画面からペアリング
2度目以降はケースから取り出すと自動で再接続

どちらがおすすめ?

AirPodsとWF-1000Xを比べてみると、AirPodsは、携帯性やiPhoneなどアップル製品への接続のしやすさなどが良くできている。

だが、音質や耳への装着性はソニーのWF-1000Xのほうが上だし、電車によく乗る日本人のライフスタイルにマッチするノイズキャンセリング・外音取り込み機能があるWF-1000Xは実に魅力的だ。

WF-1000Xの価格はAirPodsと比べ約8000円高いが、差額以上の価値を感じられるはずだ。

(ライター 折原一也)

[日経トレンディネット 2017年10月27日付の記事を再構成]

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