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シャツに金箔!? 「箔押し」ニューウエーブの挑戦

2018/1/1

歴清社(広島市)は金銀箔壁紙で国内シェア100%を誇るという1905年(明治38年)創業の箔押し加工メーカー。金属箔の使用量は年間250万枚にのぼり、世界一という。「箔押し」という伝統工芸をかたくなに守り続ける半面、アーティストなどとも積極的に協業。「金箔加工クリエイター集団」として、箔の新たな可能性に挑んでいる。




もともとは刀剣商だったが、1876年の廃刀令などで商売替えを迫られた。出入りしていた武家の調度品に着目し、屏風商に転じたのが始まりという。当初は京都から屏風を仕入れていたが高額だったため、試行錯誤の末、安価な洋金箔(真ちゅう製の箔)を使った箔押し紙を開発。本金箔と同じように変色しない点が評価され、国内にとどまらず海外にも販路を広げたという。

6代目として2016年に就任した久永朋幸社長は現在36歳。同社のコンセプトとして「日本人の美意識が生み出した箔文化を現代にいかす」を掲げる。創業者が開発した接着剤をはじめ、積み重ねてきた箔押しの技術をもとに、新たな素材・装飾技術を提案している。

これまでに、大手電機メーカーと家電に銀箔を施したり、帽子ブランドと金箔、プラチナ箔を全面に押したハットを制作したりしてきた。最近ではカットソーブランド「T'(ティー)」と協業、厚さ1万分の1ミリメートルまで打ち伸ばした純金箔とプラチナ箔を使ったTシャツを制作した。

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