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「おしっこのキレが悪く、頻尿」 そんな人の末路

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NIKKEI STYLE

何気ない生活習慣を放置しておくと、老後に想定外の破滅をもたらすことがある。中高年が陥りがちなケースを基に、そのまま老後を迎えれば、どんな「末路」が待っているのかを追いつつ、その道の専門家が「末路を回避」するための解決策を提示する。今回の回答者は、東京都健康長寿医療センター研究所の金憲経さんだ。

【相談者K・Kさん(49歳、男性)】
最近、尿のことで悩んでいます。おしっこの後に度々、パンツを汚してしまうのです。排尿のキレの悪さは1年ほど前から。また、用を済ませたばかりなのに、トイレに行きたくなることがあり、通勤途中の電車から降りてトイレに駆け込んだこともあります。夜、トイレに起きることも多くなりました。いつか、外でおしっこが我慢できなくなるのではないかと不安です。年だから仕方がないのでしょうか。泌尿器科に行くのも恥ずかしいのですが……。

「転倒、骨折」「うつ」につながることも

尿失禁(尿漏れ)や頻尿などの排尿障害は、深刻な病気ではないとはいえ、侮ってはいけません。なぜなら、そのまま放置すれば症状が悪化するだけでなく、生活に大きな支障が出てくる可能性があるからです。例えば、頻尿によって睡眠が妨げられることなどが挙げられます。

また、そのうち外出するのがおっくうになってしまうかも。すると次第に筋肉が衰え、転倒、骨折などを招きかねません。内にこもって人との付き合いが消極的になると、気分が滅入って、最悪の場合、うつを発症する可能性があります。

尿失禁の主な原因は男女共に、尿道を締めておく筋肉(骨盤底筋)の弱まりです。男性特有のケースとしては、加齢とともにホルモンのバランスが変化し、前立腺が大きくなり、尿道が押しつぶされて、失禁しやすくなることもあります。この場合、あるとき突然に強い尿意が起こり、トイレに間に合わずに尿が漏れてしまいます(切迫性尿失禁)。一方で、女性は尿道が短いので、くしゃみやせき、おなかに力を入れた瞬間に漏れてしまう腹圧性失禁が多いのです。

ご相談にもあるように、尿失禁は同時に頻尿を伴うことがあります。正常な排尿の目安として、トイレの回数は1日に5~7回。これに対し日中に8回以上、夜2回以上トイレに駆け込むようなら、頻尿といえるでしょう。

排尿障害は、加齢によって誰にでも起き得る現象。ですから、恥ずかしいと思うことではないのです。白髪になったり、しわが増えたりするのと同じことです。

排尿障害を改善するには、骨盤底筋を鍛える運動が有効です。ウオーキングや、下に紹介したようなトレーニングを実践しましょう。私が過去に実施した3カ月間の運動指導で、55%の人は尿失禁が完治しました。

ただし、排尿障害は前立腺肥大など疾病が原因の場合も。3カ月で変化が見られなければ、躊躇(ちゅうちょ)せず専門医を受診してください。

【排尿障害を放置するとこんなリスクが!】

(1)閉じこもりがちになり、人付き合いに支障が出る

尿失禁のうち男性に多いのは、突然強い尿意を催す切迫性尿失禁。常にトイレが気になるため、尿漏れがある人の約4割が外出を控えているというデータも。その結果、人との付き合いが減り、ますます閉じこもる傾向に。

(2)睡眠不足を招き、うつを発症する場合も

尿失禁は頻尿を伴うことが多く、金さんたちの調査によると、尿失禁者の半数が頻尿。夜中に度々トイレに起きると寝つきが悪くなり、睡眠不足になりかねない。睡眠障害によって抑うつ状態を引き起こすリスクが高まる。

(3)重大な病気に気づかず、病状が進行してしまうことも

排尿障害は加齢が原因であることが多いが、前立腺肥大や前立腺がん、尿管結石、また女性の場合は子宮脱や膀胱(ぼうこう)脱などの重大な病気によって排尿障害が起きている恐れもある。運動しても改善しない場合は、早めに受診を。

【尿失禁を予防・改善する体操】
内臓を支える骨盤底筋の筋力を回復するための運動。(1)膣や尿道を2~3秒間短く「ぎゅっ」と絞め、緩める。(2)肛門・尿道を6~8秒間程度「ぎゅーっ」と絞め、10秒くらい緩める。(1)(2)の繰り返しを15回。1日3セット行う。この他、腹筋を鍛えて、膀胱や尿道を圧迫する腹部の脂肪を減らすことも有効だ。

右/座って行う場合は、椅子に浅く腰かけて、手を膝に置き、足を肩幅に開く。人に気づかれずに、職場などでも可能だ。
下/あおむけの場合は、足の裏を床につけて両膝を軽く曲げ、肩幅に足を開く。

(ライター 中城邦子)

金憲経さん(回答者)
 東京都健康長寿医療センター研究所自立促進と介護予防研究チーム研究部長。1956年、韓国生まれ。慶北大学校卒業後、筑波大学大学院へ。体育科学博士。筑波大学講師、東京都老人総合研究所主任研究員を経て、2006年から現職。高齢者の運動機能改善の研究に携わり、尿漏れ・失禁の改善のプログラムを策定、運動指導も行っている。

[日経おとなのOFF 2017年11月号記事を再構成]

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