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お気に入りスニーカーを再生 福島発!革靴職人の挑戦

2017/11/12

 履き潰したお気に入りのスニーカーが復活――。福島県在住の靴職人、木田浩史さん(43)が革靴の修理手法を応用して、スニーカーを再生するサービス「+SOLE(アディショナル ソール)」に取り組んでいる。単にソール(靴底)を張り替えるだけでなく、独自開発したソールなどを用意。スタートしたばかりのプロジェクトだが、「自分だけの一足」に仕上げられるとあって、スニーカー愛好家から注文が相次いでいる。




 木田さんは自らの革靴ブランド「Hiroshi Kida」を立ち上げて14年目という靴職人。交流サイト(SNS)で、リーボックが人気モデル「インスタポンプフューリー」のソールをイタリアの靴底メーカー、ビブラム社の「ビブラムソール」に張り替えたスニーカーを見かけたのが新規プロジェクトのきっかけとなった。

福島県いわき市の靴職人、木田浩史さん(伊勢丹新宿本店で)

 「面白いアイデアだけど、ちょっとフェースが上と下でアンバランスだな」と思ったという。そこで靴の修理技術を活用、自分が履いているアディダスの人気モデル「スタンスミス」で試してみると、きれいにソールがはがれた。さらに靴のつくり方と全く同じ手法でビブラムソールを取りつけることができた。

 見た目に加え、軽量肉厚のソールに替えたことで「クッション性がよくなり、履きやすくなった」という。

 当初は仕事にする考えはなかったものの、周囲で評判を呼んだことから、事業化へと進む。背景には革靴市場の低迷があった。「ここ数年、スニーカーブームで革靴が売れない。オリジナルブランドのほかにOEM(相手先ブランドによる生産)も手がけているが、OEMは相手先に依存しているので、何かほかに無いかと考えていた」という。

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